一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

明けましておめでとうございます

2011-01-04 17:59:52 | 雑記


     卯年、うさぎ年が明けました。
     けど、周囲にうさぎ年生まれもいないし、何の
     感慨もない。
     「卯」続きで考えていたら「卯波」に行きついた。

     「卯波」は2003年に96歳で亡くなった鈴木
     真砂女のやっていた小料理屋の名前である。
     紆余曲折を経て50歳からはじめ、小さいながら
     も銀座の名店の1つだった。
     
 
     真砂女は丹羽文雄の『天衣無縫』や瀬戸内寂聴の
     『いよよ華やぐ』のモデルとなった女流俳人。
     
      あるときは舟より高き
              卯波かな

     の名句からも伺えるように、人生の波間を恋と俳句
     を頼りに生ききった。
     死ぬまで人間としての誇り、女性の色香も失わない
     ひとでもあった。
     彼女の句のなかで私の好きなのは次の一句である。

      今生(こんじょう)のいまが幸せ 
                  きぬかつぎ

     小さなきぬかつぎ(サトイモのようなもの)に
     事よせて人生というものを表している、そんな
     雄大さが好きなのだ。
     彼女はたしか、死ぬ直前まで店をやっていたよ
     うな気がする。     

     但し、「卯波」とは卯月(陰暦の4月)頃に海に
     立つ波のことで、これまたうさぎ年とは関係ない。
     せめて、ぴよん!!と飛んでみたいとは思うけど
     ……。
     このように少しピント外れの私ではありますが、
     今年もよろしくお願いいたします。
     (写真は鶴岡八幡宮前の通りで見た看板)

     

     
     

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