伏木・富山港を視察する機会にめぐまれた。この港湾は、新潟港と並んで特定重要港湾に指定されており、国が管理している港湾である。日本海側の特定重要港湾は二箇所しか指定がなく対岸貿易の拠点でもある。。先ず驚いたのは、広いコンテナヤードに国際色豊かなコンテナが、3段積みで所狭しと積まれていた光景が目に入った。それと同時に、コンテナトレーラーが、順番待ちでゲートに並んでいた。港の活気を肌で感じる瞬間だった。国際定期コンテナ便は、3ルートで月38便入港していると説明があった。年間20TEU換算で6万個以上の取り扱い高がある。冷凍コンテナ専用ヤードもあり、多彩な国際物流の玄関口といえる。
海上コンテナによる貨物輸送は、30年ほど前から取り入れられたシステムで、今では外国貿易貨物の90%がこれによって荷捌きされ、コンピュータ管理された荷物は無人に近い仕分け作業と出し入れで効率化が図られている。
考えてみると、伏木・富山港の背後地は、名古屋を中心とした中部地域で、山越えは酒田港の太平洋側に比べて、はるか遠隔地である。太平洋側との輸送インフラさえ整備されれば、酒田港の賑わいは必ず取り戻せると確信を持った。
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