とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

子ども歌舞伎

2008年12月22日 | インポート

Img_1642  昨日、「酒田こども歌舞伎舞踊教室」の発表会が希望ホールで開催された。これは、財団法人・伝統文化活性化国民協会の助成で、伝統文化の歌舞伎を子どもから、一般のひとに広めようとの趣旨に賛同した千川貴楽先生が、酒田の子ども達に指導されたもので、その情熱には頭の下がる思いである。なぜ伝統文化は大切なのか。日本人の心のルーツが日本を動かしていることを、確認しておく必要がある。
 そもそも歌舞伎は、約400年前に巫女が踊ったもので、それが評判になり模倣者が現れ、遊女が演ずる遊女歌舞伎が現れたり、少年が演ずる若衆歌舞伎などが現れ、風紀を乱すとの理由で禁止されて、成人の男子であれば良しとなり、現在の歌舞伎の姿になったと言われている。江戸文化の爛熟の中で洗練されて、現在の世界に誇る重要無形文化財、世界無形遺産となった。
 児童22人が演じたのは、江戸時代に越後から江戸に上って踊りや芸をして歩いた男を描写した「越後獅子」と、5人の泥棒の活躍を描いた「白浪5人男」である。衣装も本格的なもので、演ずる役者もなかなかであった。ドスのきいた声を出しすぎて、むせる子もあり満席の会場から笑い声が溢れた。「待ってました」「お見事」の掛け声もかかり、国立劇場なみの雰囲気であった。今年から、5ヵ年は続けるという。酒田の文化の心意気は、「日本一」と声をかけたい気持ちである。

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