箱根駒ケ岳 中盤全紙 これは裏側の久野からの景色である。めったに描いた人の居ない裏箱根駒ケ岳である。
夕方車で畑から帰るときにラジオを聞いていたら、安倍氏に似た声が聞こえてきた。ずいぶん良い声で聞きなれないアナウンサーだが、誰だろうと思った。私のケイトラの不明瞭な音でも聞き取れるのだから、よほど声の良い人だと思った。しかし、よく似ていると思っていたら、何と安倍首相本人だった。ラジオニッポンの「ザ・ボイス そこまでいうか!」に出ていた。時々、へートスピーチではないかと言うような発言のあるラジオ番組に、総理大臣が出ていて、びっくりしたが、考えてみればありそうなことだ。こんな軍事評論家ばかり出てくる番組に、少々うかつな気はする。曜日によってはヘイトスピーチの何とかかつやとかいう人の日もあるぐらいだ。この日は青山繁治と言う人の日だった。この人も自民党の国会証人に成るぐらいで、安倍氏と親密であることが売りの人だ。いずれにしても、産経新聞系のこの放送局だから、安倍氏は出たのだろう。
何を言うのかとつい聞いてしまった。消費税10%を上げるか上げないかの判断を、7~9月期の景気動向の指数を見て判断すると言うことを、こだわって繰り返している。現状の景気判断としては、4~6月期の数字の落ち込みが大きい結果を踏まえている。政府統計が、大きく下方修正された、直後である。特に民間企業の設備投資が2兆358億円もマイナス修正し、突然半減している。こんなことがあり得るのかと疑いを持った。まさか日本の統計がこれほど、予測値変化があることはない。景気指数が発表されたときに、何か理由があると踏んでいた。そうしたら、安倍氏は盛んに4~6月期は消費税の影響で反動減があったが、注目すべき数字は7~9月期であると強調している。何度もそのことを言うので、ここで、ふと思い当たった。企業の設備投資の時期を、移動させたのだ。だから、次の7~9月期は上昇傾向が作り出せる。これを意味していたのだ。
良く中国の経済指標がでたらめであるということが言われていたが、日本の統計も、いよいよ危うくなった。油断も隙もない。政府は消費税を上げるために、嘘の景気動向を作り出している。これはGDPの下方修正も行われたと見なければならない。4~6月期はリーマンショック以来の7,1%の落ち込みになっている。これは一種の演出数字で、次の7~9月期が回復基調の数字が出てくる予定なのだろう。そして、この数字なら消費税があげられると言おうとしている。年間を通せばつじつまが合うからいいだろうという考えだ。ではなぜ、予測値と速報に乖離があるかと言えば、消費税後の影響を極力少なく見せかけたのだ。そして、後から修正しても株価への影響が少ないということではなかろうか。
もう一つ語ったのが、朝日新聞の誤報問題だ。丸で、従軍慰安婦すべてが誤報であったかのような発言をしていた。朝日新聞の誤報が、世界に誤解を与え、日本の外交にまで影響があったと言いたいようだった。原発事故の吉田発言でもそうなのだが、確かに朝日新聞はひどい誤報道をした。しかし、私は吉田発言について書いたことは書いたが、朝日新聞の様には受け取らなかった。吉田所長の危機感は、相当なものだったということが分ったということだった。何故、あの文章から、朝日のようなくだらない記事に成ったかは、確かにもんだいである。しかし、事故が日本が破滅する寸前の、危機的なものであったということは確かに語っている。ここは忘れては成らない。同時に、従軍慰安婦が存在した。そのこと自体が誤報であるかのように、主張するのはこれも間違えである。