企業で生成AI(人工頭脳)を利用しないところがあれば、必ず倒産するだろう。生成AIがうまく取り込めないほど、組織が立ち遅れているのであれば、次の時代には通用しないのは当然のことでもある。しかし、生成AIと言うものを上手く取り入れるためには、企業と生成AIを繋ぐ専門家が必要なのだろう。
今や将棋指しで将棋ソフトを使わない人は居なくなった。そして「みる将棋」という新しい世界が開けている。藤井聡太8冠の新しい将棋と言うこともあり、将棋を指したことの無い人が、将棋の対戦を楽しみにして、ネット中継や公開対局に集まっているのだ。
囲碁界がスポンサーの撤退が進んでいる中、将棋は新しい棋戦が産まれるほどの人気なのだ。将棋のエンターテイメントかが進んでいる。藤井聡太が選ぶ3時のおやつが人気デザートになる。そんなどうでも良いようなことを事細かに情報化して楽しんでいるのだ。
また解説をする棋士も、司会役をする女流棋士も、それを仕事として本格的に取り組んでいる。解説のためのした準備が稔密になった。何しろ一時間以上の長考がある。一時間も時間を持たせ無ければ成らないのだ。棋士と一緒になって、考えていられる観衆は少ないはずだ。
コンピュターが出てきた時と同じことだ。コンピュターは使う必要ないという組織は、存続できないことは誰にでもわかる。それは農業だって、自給農業だって変らない。然し絵の会などでは手書きで十分だという頑迷派がいまだに存在する。メールは当てにならないので、信用できないから速達にしろなどという人がいまだにいるのだ。
人工頭脳(AI)はどのように使うのかが問題になる。と偉そうに書きながらも、人工頭脳と言い切って良いのかはよく分かっていない。コンピュターと言えば便利な機械のことだと分かるが、IT(情報技術)とかAI(人工頭脳)とか言われても、正確な意味は分かっていない。ソフトとアプリの違いもよく分からない。
これは必要に応じて、様々な人工頭脳が登場するだろうから、むしろ何が必要なのかという事が分かれば、それに応じて開発されることになる。そういう意味では大抵のことが置き換えられ、どうしても置き換えられないものが人間の仕事となるのだろう。
農業分野ではトラックターの操作など、人間がやるよりも、AIを取り入れた機械なら、はるかにうまく運転することだろう。特に稲作では田んぼの均しや、耕土の深さなどGPS(人工衛星から位置を測定する機能)搭載で、耕運機能が入力されたトラックターでなければ、一枚3haもある田んぼを平らにするのは不可能になる。
ITを使い土壌の状態や肥料の状態をたちどころに判断して、AIを使い気候の変化にも対応し、GPSを使い作業を行う農業になることだろう。そういう今までは農業名人のカンと読みでやっていたようなことが、置き換えられてゆくと思われる。名人はめったにいないが、耕耘ソフトは複製が利く。
人間というものが今まで特徴としていた思考する能力というものがどう変るかが問題なのだろう。藤井聡太8冠があそこまで強くなれたのは、最新のAIを使いこなしたからだ。プロセッサには「AMD Ryzen Threadripper」シリーズ を使うとある。
プロセッサとはコンピュターの機能になるハードディスクのことだ。CPUと言う。CPU稼働して計算をしている。だからこれが頭脳部分と言うこと。制御装置、演算装置、データを一時記憶するレジスタ、メモリなどの記憶装置とのインタフェース、周辺機器との入出力装置とのインタフェース、などから構成される。
世界で一番優秀なプロセッサーを作った会社の社長は台湾系のアメリカ人でIBMに在籍したリサ・スーさんという女性である。藤井聡太氏が一番会ってみたい人にあげたことで、対談が実現した。次の最新型を開発中なので、出来たら提供すると言うことになっている。藤井聡太8冠はそのコマーシャルに起用されている。
藤井聡太氏の姿は次の時代を考える時に、参考になる。どうも天才以外は必要なくなるのかもしれない。リサ・スーさんのような人さえいれば良い。藤井聡太に当たる人が、どんな部門でも活躍を始めるのだろう。その補佐をすると言ってもあまり役割は無いのかも知れない。
大半の人間がその能力差の明らかな中で、劣るではなく、異なる人間の生き方を模索することになる。どんな生き方が可能なのかはよく分からないが、下手をすると支配されることになる。よほどこの格差社会の在り方を研究する必要がある。
人間が機械的な労働から切り離されて、人間らしく生きる事が可能な社会が出来るのかも知れない。アーミッシュのような過去の生き方を良しとする人もさらに現われるのだろうが、新しい社会の中で、よりよい生き方を模索することになると考えて良いのだろう。
一番危険なのは独裁国家である。超有能な人物がコンピュターを使って国民を支配する社会である。習近平ならば、そういう社会の方が、国民が豊かになり、幸福であるとして、人間を支配してしまう可能性が高い。政治体制はよほど今より優れたものを考え出さなければだめなのだろう。
やはり民主主義の方がましなのだろう。問題は民主主義の悪用を避けなければならない。民主主義がどのように生成AIを利用するかである。人間よりも優秀な人工頭脳が考える政治を、どのように取り入れるかである。具体的な政策を考える上での参考の仕方である。
例えば大阪万博は行うべきかをデープランニングに質問をする。この回答をどう利用するかである。取り入れた方が間違いの無い社会は、数年先には具体的にあるのだろう。ところが政治家が馬鹿扱いされるわけだから、きっと避ける。
しかし、各報道機関はどこどこの人工頭脳ではこういう回答だと。こぞって掲載するはずだ。なるほどそれが正しいと国民は考える。何故政治家が正しい選択をしないのかと、不満が膨らむことになる。その時独裁になるか、コンピュターに従う国民に従うべきなのか。
空想科学の世界だったものが、日に日に近づいている。現在の生成AIは弁護士試験を受けると、トップ一割に入るという。跡数年で、人間には追いつけないものになるはずである。そうなったときに裁判はしてもらうなら、生成AIを選択できるようにして貰いたいものだ。
そうして憲法違反を判断してもらいたい。スタッドミサイルの配備が、憲法違反であるかないかを判断してもらいたい。憲法違反の政治が終わりになるはずだ。政治が一番難しいことになる。そもそも、投票はITを使って行うようにすべきだろう。それで不正が起こるようでは、そもそも社会が成り立たなくなる。