台風12号は石垣島を直撃した。台風が過ぎ去って、のぼたん農園の様子が送られてきたので、写真を使わせてもらいます。写真はわたべさんが送ってくれたものです。 被害もほとんどなかったようでほっとしています。
水彩人で会う人ごと、石垣島の台風は大丈夫なのかと言われていましたが。この通り大丈夫です。台風報道は被害探してだから、なかなか実際のところは伝わらない。
7番田んぼ。いくらか穂が飛ばされているかもしれません。ここの品種は石垣島の奨励品種ひとめぼれです。あまりがっちりした稲ではないので、ひこばえは少し弱めでした。風の影響はあったと思われます。
それでも倒されたりはしていないので、大したものです。一目ぼれの様子を見ると、やはり、品種によってひこばえ農法向きのものと、向かない品種があるような気がする。
5番田んぼの様子は台風前とあまり変わりがないように見えます。ここは稲刈りをしたのが最後で、ひこばえはまだ穂を余りつけていませんでした。水がほとんどなかったので、ひこばえの稲はあまり調子がよくはありませんでした。
水がなくても稲が枯れないことにむしろ驚きました。稲にとって一番良い状態は湿潤土壌だという考え方が体感されました。石垣島の土壌の特性かもしれません。
8番田んぼマンゲツモチの田んぼここは水がまったく行かない状態が続きました。その上に石が多くて岩盤まであり、土壌がよくないので、状態が悪かった田んぼです。水がとどいたので、これから回復するかもしれません。
4番田んぼ。ここもあまり水が行かないので、調子はもう一つでした。台風の風では変化はあまりありませんでした。1週間前の台風後に転がしをしてくれました。この後もしかしたらよくなってくるかもしれません。
3番田んぼはずいぶん実ってきていますが、穂がやられた形跡は見えません。ここは湿潤状態の田んぼでした。ある程度収穫がありそうです。そうなるとひこばえの田んぼの初めての収穫になります。どんな味でしょうか。
この写真何か台風後の様子が迫ってきます。こうして田んぼ周りの草が残してあることで、かなり風の被害が防げたと思います。これは手抜きではないです。この草が田んぼの稲を守ってくれたのです。
2番田んぼ。ここも直撃台風に耐えて、穂がついています。この田んぼがひこばえから始まっているとは見えないはずです。とよめきという品種の強さを感じさせます。この後かなり期待できそうです。どうなるのか楽しみです。
1番田んぼハルミの田んぼで、ひ弱なひこばえだった田んぼ。かなり穂がなくなったように見えます。ハルミは石垣島には合わない品種のようです。稲が目立たなくなった状態で、水面が見えるようになって現れてきたのが、アカウキクサと思われます。
この浮草は石垣島の希少生物です。田んぼに除草剤が使われて、なくなりそうな浮草です。窒素の固定能力が高く。浮草緑肥農法に利用しようと考えています。徐々に広がってきましたが、まだ上のほうの田んぼだけです。
石垣島崎枝にある、のぼたん農園では40mの強風が吹いたにもかかわらずそれほどの被害がありませんでした。品種によって被害の状態も違うようです。この後どんな変化があるか。これからの農園の稲作法の参考にしてゆくつもりです。
水牛たちは何もなかったような顔をしています。水牛は台風などなんとも思っていないようです。むしろ水浴びの池に水が溜まって喜んでいるくらいはずです。強風の中平気で草をむしゃむしゃ食べています。豪雨の中、寝そべって反芻しています。
枯れたヤシの木が倒れたらしいから、それなりの風は吹いたはずです。このレベルの台風で、穂をつけた稲が被害がないとすれば、今後の見通しはかなり良くなったと思われます。ソルゴーは倒されたようです。倒されながら、田んぼを守ってくれたのではないかと思います。また立ち上がってくるソルゴーもあるはずです。
大豆も草の陰でしのいだようです。土手を作る風対策はかなり効果があるようです。台風もあきらめるのではなく、風対策でやることをやればなんとかなりそうです。こうして、強い台風の直撃にのぼたん農園は耐えました。冒険はまた一歩前進です。