夕方、一寸テレビをのぞいたお孫ちゃん、「あ、この人、おかまだよね」と言いました。
あれま。
「そうね、男の人だけど心は女の人なんだね」
「あ、バァバ、あの本に出てきた子どもと一緒なの?」
本というのは「世界を変えた100人の女の子」。
その中のひとり、2~3才の幼いころから自分の性に違和感を持ち、家族とともに苦労して女の子として育って行く子の話です。
この前は私の見た映画「リトルガール」の説明の時、「ああ、あの子だね」とその本をもってきたので、「そういう子もいるんだよ」にとどめておきました。
ところが今度は大人ですから、リトルガールと大人が彼女の中で繋がったちょっとした驚きがあったようです。
「バァバはおかまって、その人を傷つけるよび方だと思うんだ。『変な人、おかしな人』って言ってるみたい。
男に生まれるか、女に生まれるかは、お腹の中にいるときに決まるんだけど、決まるときにトラブルが起きてどっちかわからなくなってしまうことがあるの。その人のせいじゃないんだよ」
「そうか・・・わかった。じゃ、なんてよぶの?」
うーん、困ったな。
「LGBTって言うんだよ」
「LGBT??」
「うん」
今日はここまで。
ここで、ハッとしました。
今、公共交通関係のアンケート用紙を作っていますが、「性別」の項目は「女性・男性」だけでは不備ですね。
性別を書かないで「性(・・・・)」とし、記入してもらう様にしようか、との案がでていますが、「LGBT」とはっきり書くことが当たり前にならなければいけないのだなあ・・と。
我々の中に、まだ壁があることをお孫ちゃんとの話で感じ入りました。