あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

関東百駅巡礼歩行 銚子電鉄 観音駅(千葉)

2009-09-14 22:39:55 | 関東百駅巡礼歩行
 シアトルマリナーズのイチロー選手、とうとうやりましたね。9年連続で
200本安打達成というアメリカ大リーグの新記録。常人には考えられな
い偉大な記録です。

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 2009年9月12日(土)  

 8月26日にドイツの歩き旅から帰って2週間余りは、その整理と、家事
のよんどころない事情発生などで、あわただしい日々が過ぎた。

 ようやくひと区切りついた9月12日、やまさんの関東百駅巡礼歩行の
第57番、銚子電鉄観音駅に参加した。



 朝6時20分過ぎに自宅を出た。JR池袋駅でジパング倶楽部会員限定、
期間も限定のホリデーパスを購入、千円でJR総武本線の成東までは使
える割安きっぷである。

 池袋、東京、千葉と乗り継いで4時間余りの10時33分にJR銚子駅に
着く。

 到着ホームの先方に銚子電鉄のホームがあり、可愛い待合室の先に
1両の車両が待っていた。

 車内は犬吠埼へ行くのか、何組もの観光客でほぼ定員の乗車である。

 車庫のある中野町駅の次が、今日の集合地、観音駅。無人駅かと思っ
たら女性の駅員さんがいた。

 駅には、先着のやまさんただ一人。間もなく、朝日新聞銚子支局のS
さんが来られた。記念撮影をして、10時45分に駅を出る。


 北に少し進み、まず円福寺へ。これから行く坂東三十三観音霊場第二十
七番飯沼観音の納経所があるので、先に納経帳にご朱印をいただいた。

 円福寺は、神亀5年(728)、漁夫が利根川河口から拾い上げた十一面
観音を仮屋に奉安したのが初めとか。弘仁年間(810~24)、弘法大師
が来られて伽藍(がらん)を建立し大師を開祖と仰いだという。

 境内には、江戸の豪商、鈴木金兵衛が天保12年(1841)に読んだ、
銚子を代表する句

   「ほととぎす 銚子は国のとっぱずれ」 の句碑が立っている。



 観音堂は200~300mほど南にある。


 同じ境内にある、太平洋戦争で焼失した薬師堂、多宝塔の再建をかねて
今年5月に完成したという五重塔は、銅ぶき、総ヒノキ造りで、高さ53.5m、
千葉県内でも2棟目とのこと。


 五重塔のそばに、明治5年(1872)、オランダ人技師・リンドが設置した
という「飯沼水準原標石」がある。

 日本における河川測量の原点で、日本水準原点設置の原点ともいえる
貴重なもののようだ。

 飯沼観音に参拝後、車道を西に進み、本銚子駅の南側にある海静寺に
行く。本堂はこぢんまりとした近代的な造り。


 その横に、鉢植えの見慣れぬ色鮮やかな花が咲く。アリスデライトなど
の名が記されていた。


 すぐ先の石鳥居をくぐり、階段を上がった金刀比羅宮の横に、地理学者
で大日本地名辞書を完成したという吉田東伍終焉(しゆうえん)碑が立つ。

 吉田東伍は、大正7年(1918)1月19日に銚子に来たが、発病1日で
逝去したとのこと。それでもこのようなりっぱな碑が立つのだから、その人
がらがしのばれる。

 境内には、小さな社の三峰神社があり、狛犬は、秩父の三峰神社ゆかり
のオオカミのようだ。

 境内は高台なので、利根川にかかる利根大橋が望まれる。橋を渡った
対岸は茨城県神栖(かみす)市になる。


 南に向かっての下り坂は、映画のロケ地にも使えそうな趣ある石垣が続
いている。


 交通量の多い車道を横断して、南側の古い家並みの残る旧道を西北に
進む。民家の軒先に朝顔のような花が咲いていた。種の袋を見ると、「琉
球朝顔・もみじ葉」となっている。

 近くには、倒れそうな煙突とさびついた構えの、銭湯だったらしい建物が
残っていた。

 利根川右岸の第一漁港際に出たら雨が降り出す。すぐに本降りになった
ので、漁港の建物の軒先を借りて雨具を付ける。

 近くにある川口神社への上がり口は、独特の傾斜の長い石段が続いて
いた。


 豊富な森に囲まれた神社境内。雨を避けて社務所の軒下で昼食にした。


 間もなく、社殿の下でこっそり飼っているという猫に餌(えさ)を与えに、
2人の小学生がやってきた。

 石段の途中には、吉田松陰が21歳の時に来たことを記した漢詩を刻ん
だ、「松陰先生曽遊之地」碑が立っている。


 昼食を終えた頃には雨も上がった。

 川口町二丁目の住宅地を進んで千人塚へ。銚子付近で遭難した船の
乗組員の、慰霊のための碑や歌碑などが立っている。

 それにしても、先ほどの金刀比羅宮や川口神社もそうだったが、ここにも
慰霊碑などが幾つも立っている。銚子の人は、石碑を建てて供養や業績
などを記すのがお好きなのだろうか…。

 この辺りが、利根川の河口で、その先は太平洋に面している。海岸沿い
の道を西に進んで、展望台であるポートタワー下まで行く。

 タワー最上階の4階展望室は、高さ46.95m、眼下に銚子漁港、利根
川の河口や広大な太平洋の水平線などが望めるという。

 タワーに隣接している「ウオッセ21」と呼ぶ水産物即売センターに入る。
銚子漁港で水揚げされた魚介類や食料品、食事処などの店が並び、車で
来た買い物客で結構賑わっていた。

 今日はここがゴール、13時20分に着き、13時48分発の岬めぐりシャト
ルバスでJR銚子駅に戻る。


 構内の観光案内所をのぞいたり、新しいコンビニにあった銚子電鉄継続の
鍵ともいえるぬれ煎餅を買ったりして、14時34分発総武本線経由で帰路
についた。

(天気 曇り一時雨、距離 5㎞、地図 銚子、歩行地 銚子市)
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