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金沢の旅2017【懐華樓&東茶屋街】

2017-08-09 | 金沢の旅2017

「志摩」を出た後はもう一つ、公開しているお茶屋 、懐華樓へやってきた。

ここは今も夜は一見さんお断わりの現役茶屋として営業されている。

玄関を入ると朱塗りの壁に華やかで凝った細工の装飾が目に入る。

モチーフは扇子。

 

 

玄関の床も扇子がモチーフに。

 

 

暖簾をくぐると、あっと驚く朱塗りの階段!

輪島塗で塗られた階段なのだそう。

お客はこの階段を上がり、二階の客間へ通される。

 

 

一番手前の客間は弁柄色の壁に囲まれ、畳の縁も赤色に。

志摩のお座敷に比べてより華やかな雰囲気。

 

 

 

 

照明は洋風のシャンデリア。

 

 

細やかな透かし彫りが入れられた簾戸が涼し気

 

 

部屋の隅の長押に並ぶ扇子扇子のようなもの?

これは衝立を立てかけておくためのものだそう。

 

 

驚いたのは部屋と部屋との間にある小部屋の畳。

赤い縁の小さな畳が敷き詰められている。

畳の縁同士は「卍」に組まれていて、通常縁は踏んではいけないものだけど、

ここは踏むことで穢れが浄化されるのだとか。

 

 

 

そしてその奥にある部屋

こちらは朱色の間とは打って変わって群青色の壁となっている。

 

 

開かれてた障子をちょっと閉めてみると、

波と投網がシンプルにデザインされた模様が出現!

 

 

細やかな組子細工で表されている。

 

  

襖の引手もそれぞれ凝ったものだった。

 

 

1階へ下り、廊下の先の離れへ

 

 

ボケてしまったけど、洋風の瀟洒なデザインの照明。

 

 

はなれの部屋

 

 

中庭に設置されている欄干は兼六園の花見橋を移築したものだそう。

庭には現代アートのガラスのオブジェが置かれていて、

屋根の雪落しの場所もかねているという。

 

 

そしてこれまた驚いたのは金の茶室。

 

 

畳が金色に輝いていて、目にもまぶしい!

 

 

茶室前の小さな壺庭。

雨に濡れた石畳がいい感じ。

 

 

更に奥に向かうと、勝手口?があり、正面にはナマコ壁が見えた。

なんとこの玄関部分は隣接する蔵の外壁がむき出しになっているため、

目につく玄関部の外壁部分に漆喰で装飾が入れられているのだとか。

 

 

玄関扉上部に入れられた欄間の装飾が光に透け、松の模様が浮かび上がっている。

粋な演出だなあ。

しかしこの模様が浮かび上がるのは一日の中でもこの時間帯だけだったそうで、ラッキーですと言われた。

この後は蔵を改装したショップに案内され、見学は終了。

「志摩」と「懐華樓」はそれぞれに魅力的で又違った雰囲気のお茶屋建築を味わうことができて満足!

 

 

この後は少し東茶屋街を歩き、加賀麩の不室屋でお買い物

 

 

少し路地を入ると、こんなタイルが敷かれた建物も

 

 

 

 

弁柄格子の町並み

雨上がりでしっとり落ち着いた雰囲気

 

 

 

 

 こんな幾何学模様の欄間の家も発見。

この後は帰りの時間まで、駅までの道のりを近代建築を巡って歩くことに。

 

 


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