m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

綿業会館内部見学

2007-12-10 | 建築巡り・街歩き【大阪】



愛珠幼稚園見学の後、二時半からの見学ツアーに予約していた綿業会館へ。
綿業会館は紡績を中心とした会員制クラブとして昭和6年に竣工、翌年に開館した。
鉄筋コンクリートでは昭和に出来た関西では初めての建物で、
渡辺節氏、村野藤吾氏により設計された。

特徴は会員制の倶楽部ということから好きな部屋を使ってもらうということで部屋ごとに様式が異なるデザインで設計されている。
デザイン面のすばらしさだけでなく、設備面でも先駆的な工夫がなされているのだそう。





入り口には繊細な鉄模様のガラスの扉。





一階ロビーはイタリアルネサンス風に装飾されイタリア産の大理石トラバーチンが用いられ左右対称のシンメトリーに
デザインされている。





1階の会員専用の食堂は天井を高くし、天井装飾はアメリカ、ボストンの建物を参考に造られたのだそう。





エレベーターもゴージャス!





この会館の中でも最も豪華な部屋である2階の談話室は直線的なイギリス様式のジャコビアン・スタイル。




談話室で圧巻なのは暖炉横のこのタイルタペストリー!
これが見たかった!
京都の泉涌寺の窯場で焼かれたというタイル。
さまざまな柄があるように見えるが種類は五種類。
窯の温度、上薬のかけ具合によって微妙に出来上がりが違うタイルを一枚一枚設計者の渡辺節が貼り付けていったという。
この微妙な色合いがすごくきれい!ほんとに感動~~




談話室の中に取り付けられた繊細な鉄模様が施された階段は部屋のアクセントにもなっている。




会議室はフランス様式のアンピール・スタイル。
円、楕円を基調として作られたシンプルな造りの部屋。
扉の枠には珍しい木目調の大理石が使用され、両扉は鏡になっている。




床はアンモナイトの入った天然石。





地下のグリル。
モザイクタイルが壁に埋め込まれている。

約1時間の見学ツアーは500円。
優雅なひと時を過ごせた!


コメント (6)
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