鍋のきせつだねぇ・・・きりたんぽ鍋。ごぼう・ネギ・そして三つ葉が仰山が良い。
イカがメインの天ぷら。
大根の煮たのも、旨い季節。小エビと一緒が好き。
いよいよカキナ(まだ、芯止め部分だけど)が食卓に上り始める。
戦前、完膚なきまでに痛めつけられた沖縄と泡盛。すべての蔵は消失し、泡盛の甕は破壊された。
戦前の泡盛は現在識名酒造(時雨という美味しい泡盛を世に送り出している)の社長の家の仏壇の下にある2個の甕だけである。
(工場長も見せてもらったことはあるが、もちろん飲んだことはないらしい・・・・社長も恐れ多くて飲んでいないらしい・・・工場で俺が工場長から聞いた話)
麹は命だ・・・戦前の黒麹・・・焼け野原の沖縄本島では、すべて焼失したと思われていた。そこで奇跡が起こる。地上戦が起こる前、東大の醸造学の大家「坂口謹一郎博士」がサンプリングしたあちこちの黒麹菌が研究室にあることが分かったのであった。そのサンプルのなかに2つ、首里でサンプリングされ咲元酒造の株と瑞泉酒造からの2株が含まれていることが判明したのだった。奇跡的に生きて残っていた僅かな「黒麹菌」から、酒造会社と国税事務所・・官民一体の「戦前の泡盛」の復活のドラマが展開されたのだった。
坂口博士は、泡盛の優れた魅力を書き表しているが、その名文は今も沖縄酒造組合の玄関の前に大きな石に掘られて、誇らしげに訪ねる人を出迎えている。
「君知るや名酒泡盛」・・・がそれである。
現在、沖縄黒麹の製造を一手に引き受けているのは北谷にある「石川種麹店」で酒造メーカー47社中38社はここを使っている。この石川種麹も戦後、破壊を免れた与那国など離島の黒麹を培養し復活させたものである。
さて、この「御酒(うさき)」は上記ドラマから復活させた首里の戦前からの黒麹で復活した、見事な酒である。戦前の味?に近代的技術が合体して、雑味のない甘いフルーティな味わいであった。ちと・・高いけど。
泡盛・・・まさに、名酒である。
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