秩父の山・・・その高篠峠あたりに一滴を求め、都幾川(ときがわ)が流れる。やがて、この川は越辺川(おっぺがわ)にそそぎ、その川も入間川にそそぎ、荒川となって東京湾に流れ着く。
その都幾川の堤防状の高台にこの美術館はある。
辺りは、のどかな、のどかな里山の風情だ。実にロケーションはよく、画家の心を癒したに違いない。
この美術館を訪れるのは3度目・・・・3度も来ているのに・・・の思いで、我の鈍感に情けなかった・・・細かい部分をまったく覚えていないのだ。
この記事・・・沖縄の写真家の石川真生さんを初めて知り、彼女の企画展をやっているってんで、やってきたわけだ。
もちろん丸木さんたちの作品も改めてみれるし・・・
原爆の図・・南京大虐殺の図・・アウシュビッツの図・・水俣の図・・代表的作品なが集まる。
1つ1つ見るのもしんどい作品だ。
差別に真正面から挑んだ人だった・・・な。
捕虜になっていた米兵が虐殺されたことも、恥ずかしながら、ここで知った。
「南京大虐殺」は無かったという、今の政府が悲しい・・・
「平和になった時、原子爆弾は、原子力発電所に化けました・・・・」
まったく、化けたんだよな・・・今も、毒を毎日流してるんだよ。「ただちに影響はない・・」と言っていた、枝野氏は今、どう思っているのだろうか?
丸木さんたちの作品をくまなく見て、本日のメイン!
大琉球写真絵巻だ!!
見ごたえ十分の写真が、大きく引き伸ばされ、物語のように絵巻になっている。
深い怒りが、どこかしこにユーモアを含んで映し出されている。
菅氏が沖縄を切り離している図。
沖縄で感じるあの思いが、ふつふつと、沸き上がる。
つらく・悲しく・やり場のない怒り・その表現の場所、抗議の場所でも、沖縄の人々は、ゆとりのようなユーモアがあるんだよな。
歌でも歌わなけりゃ、やってられない・・・そんな太さがあるんだよな・・・
彼女の写真展・・・機会があったらまた見たいものだ。年に何度かは沖縄な俺だ。網張っておくべ!!!
さゆりさんの自筆のお手紙・・・
美術館の庭も、弁当を広げられるようなスペースなどある。
ひっそりと、丸木位里さんの母親の言葉など刻まれた碑。
「ピカは人がおとさにゃおちてこん」
まさに・・・・