前回沖縄・・ガイドを頼んでの「浦添散策」で、この映画を教えてもらった・・・
ってか、この映画の舞台、ハクソーリッジ(のこぎりの崖?)は、日本軍の名称は「前田高地」だ。
沖縄戦の両軍の最大にして、猛烈な犠牲者を出した場所だ。
4月19日に日本軍第一線主陣地線(牧港~嘉数~西原~南上原)に対する米軍の総攻撃が開始された。この攻撃に日本軍は頑強に抵抗したものの、4月24日には第二線主陣地線への後退を余儀なくされた。
この前田高地は、その日本軍第二線主陣地帯の核心にあたる地区で、首里地区防衛に関して特に重要な地位を占めていたのだった。
前田集落の北側に広がる高地で、その北斜面は戦車の機動不可能な絶壁であり、歩兵部隊でさえ縄ばしごを掛けて登坂せねばならない最大の地形障害であった。
この嘉数・前田の戦いで、日本軍の死傷者は6万4000・・・アメリカ軍は24000と言われている。沖縄戦で投入人員の実に半数以上がここで失われたことになる。
そして、この前田の戦い・・・当時の浦添村の状況は住民の44.6%にもおよぶ4,112人が死亡。 一家全滅率も22.6%という状況で、多くの住民が犠牲であったという。
「2017年第89回アカデミー賞にノミネートされたメル・ギブソン監督作品『ハクソー・リッジ(原題:HACKSAW RIDGE)』。
この作品は沖縄戦に従軍した衛生兵デズモンド・T・ドスを主人公とし、ドスが前田高地にある険しい崖での攻防戦の最中、衛生兵として多くの負傷兵の命を救ったことを中心に描く物語です。と、パンフの記述。
ガイドさんの話では「当時を知る方々の中では、やはりアメリカ寄りの映画だ」と勧めない方もいるなどと・・・・
戦闘場面がすさまじく・・・・しんどい映画であった。
もちろんアメリカ視点の映画だが、戦争を賛美しているわけではない・・・
淡々と、まぁ・・・前田高地はどのような戦闘だったか知っておくか・・・と、思う方は、それでもお勧めする。