大和朝廷が、確固たる地位を築き、南へ北へと、勢力を拡大していった時期。
この5世紀の、群馬県では、榛名山東南麓には、ここ群馬を支配域に置くような、一大勢力が存在したのだった。
やがて、6世紀の2度にわたる榛名山の火山災害で、火山灰に暮らし全体がパックされることで、その後の発掘で、また、全体を知ることが出来る優れた遺跡を僕らは見ることが出来るわけである。
この場所・この博物館は気になっていたのだった。
王権と、その遺構・経済をさせた、水田、ムラの暮らし・渡来人のムラや墓。
すべての当時の社会要素が揃ったここは、高崎駅から車で30分ほどの地にある。
復元された、前方後円墳が、視覚的に興味を誘う。
ここで発掘の「人物・動物埴輪群」も、とても有名。
写真・前円部から、後方部を臨む、の、図。
石室内部は、ある程度見せる状況で、復元されていた。
一般的は「古墳」のイメージは、只の土を盛った土塁・・・
実際は、土を付き固め、葺き石を並べ、強固な土塁にしたことが良く分かる。
まあ、ここの復元古墳は、葺き石の回りをコンクリートで固めているので、悲しいが・・皆が乗るので、しょうがないか・・・
この公園・3つの大きな古墳を中心に、良く整備されている。そして、敷地は広大な広さだ。
隣接し・中心施設としてこれがある。
多くの地方の、同様な博物館・・・中味も立派で・お金も掛け(職員も多い)・建物は立派だが・・・「見せる工夫」に欠けるものも多い。
ここも、収蔵物は1級品。
んだが、「ここは、5世紀の日本にあって、どんなに重要か」という、大局から、まず心を奪い・各論で1つ1つの陳列のステキさを表現する、根本的「見せる」工夫が無いのに、かなりがっかりした。
そして、唐突だが「いつも、どこでも、写真小僧」な訳では、俺は無い!と、まず、言って置く。
1・撮影禁止なら、当然撮らないのである!!!
さて、見学の者は、俺1人だった・・・大展示場を見終わる40分で、俺以外は3人であった・・
入り口には「撮影禁止」とか注意書き・・当然「ベーベー」などがさりげなく入り口に居る。
俺が大展示場を終え、通路を挟んだ、常設展示でないコーナーに入った。
すかさず、ベーベーが入り口に立った(これがな・・普通なら、そっと忍び寄るのだが・・足音響かせてな・・)。
で、じりじろ俺を見る・・・
俺「あのさ、写真撮ったり・展示物さわったりしないか監視してるの?」
ベーベー「あっつ!、ハイ、そうです・・」だと!
呆れたね・・・入り口の受付ベーベーも、感じが悪かったが・・ここは何なの?
ついでだから、もう少し、語る!!
「写真撮影」もな!!
写真撮影はね、昔は、どこも禁止だったが、今は、禁止しない博物館は増えている。
まあ、都会の、人の波が出来るような場所は、人の流れを阻害するので別だが、およそ、撮影禁止の理由は
1・フラッシュによる退色の危険がある場合。
2・寺社からの借り物で、宗教的な理由など
3・複製によって、知的財産などが侵害される場合。
4・著作権など絡む場合。
だ!
最近は、見せる・触らせるなど、見事な工夫の地方の博物館は増えた。
僕が最近行った、このような施設では、仙台の「地底の森ミュージアム」いわき「アンモナイト館」など秀逸だった。博物館ではないが、沖縄の「ちゅら海水族館」もすごい。
皆、撮影禁止にはなっていない。
沢山の人に訪ねてもらいたいのだろう?
そうして、啓蒙し、遺物から「学芸」した成果を広めたいのではないの?
夏休みに40分で4人だぞ?
学芸員の質の問題だろうな!!
駄目だなG県!!
通路に、無造作に置かれた、つまらんレプリカは、撮影OKだと。
リッパな建物に、心が入って無い、そんな場所だった・・・
豊かな、ここの所蔵物が哀れであった・・・