1軒寄る会社があって、そこは会社と家の中間の場所。
相談は早く終了。そのまま直帰だ。
車のフロントガラス越しに、もくもくと黒煙が飛びこんでくる。
尋常な煙ではない。
「火事?」とっさにそう思った。
しかも僕の進行方向である。
近くの田んぼ道に車を止める。
「火事」は疑うべくもなかった。
消防自動車は来ていない。サイレンもまだ聞こえない。眺める・・・人少々、車はかなりのスピードで離れて行く。
やがて、サイレンが聞こえ、消防車が到着した。
火事現場では2度、大きな爆発音がした。ガスボンベか?
消防車から、消防士が1人降り、やじうまを退かし、車を誘導する。
それにしても、消防車はこんなに近くに止まり、消火活動をするのか!
消防士の仕事は、命がけ!と思った。
すでに周りの道路は、見物で速度を落とした車で、渋滞気味になってきた。
火の勢いはさらに、すごくなって行く。
全焼かな?
住んでいた人は、どうなったろう?
もっと沢山、消防車は来ないものか?
など考えながら、渋滞の只中にだけは居たくないので、現場を後にした。
雨の全く無い、乾燥と赤城おろしの今である。
火は恐い。
やはり、全焼だった。
怪我人やこれでの人の死亡だの、無かったことが救いであった。
この地域の昔からの、家の風景。
樫などの「育ちの早い」常緑樹が、隣と離れて建つ家を取り囲む。
屋敷林である。
翌日通勤で通る。
木々は少し茶色だったが、何も無かったように、静かだった。
木が類焼を防ぐ・・か・・
皆さん、気をつけようね「火」。