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手抜き料理・宅配弁当

2024年05月22日 10時19分49秒 | 手抜き料理

お風呂から上がって真っ先に顔を拭いたら、すぐ化粧水をつける…

これ、何十年も前から知っていた。

私のような乾燥肌の人には特にいいというのも知っていた。

だけどやらなかった。

理由は、浴室に化粧水を持ち込むのを忘れるから。

百回思い出して、百回忘れた。

 

絶対に忘れない方法として

最初から化粧水を1本、風呂場へ置いておく方法もあるが

それには抵抗があった。

浴室の湿気と気温で、変質の恐れがあるからだ。

さらに忘れっぽい私の場合

化粧水を浴室に置いたことすら忘れる恐れ濃厚。

 

しかし、そうも言っていられなくなった。

栄養クリームを置き薬の物に変えて以来、肌砂漠はひとまず終わったが

そうなると欲が出て、もっと潤いたくなる。

10キロ痩せた喜びと引き換えに

目の下のクマやら額のシワを入手してしまったが

そんなのは老眼が進めば無いのと同じさ。

欲しいのは触感でわかる潤いなのさ。

 

欲にかられた私は、いよいよ風呂場化粧水を実践することにした。

水もしたたる髪も身体も後回しにして

まず顔だけの水分を軽くタオルドライしたら

間髪入れず化粧水を手に取って顔にパシャパシャ。

 

結果…すごく潤ってびっくり。

風呂上がりに髪や身体を拭いたりパジャマを着たり

基礎化粧品の置いてある部屋へ移動する間も

顔は刻々と乾燥し続けている。

その前に化粧水でフタをすれば

その後のスキンケアもみずみずしく続行でき

翌日もしっかり潤って化粧のりもいい。

 

欲深い私は、なんならスキンケア御一行様を全部

浴室に持ち込んで済ませてしまおうかとも考えた。

が、これから暑くなる。

汗で流れてしまうだろうから、思い止まった。

また冬になったら、やってみようと考えている。

 

 

さて、潤いは手に入れたが、自由は未だ手に入らない私よ。

人間、一番欲しい物は手に入りにくいもの。

そうよ、実家の母に弁当を届ける習慣は、今も続いている。

この先も続くと思う。

これは、ある日の弁当。

左上からサバの生姜煮、アコウの煮付け

焼き豚と、その隣はエノキと梅干しの炒め物

お好み焼き。

 

またある日は、左から高野豆腐の煮物とナスの揚げ浸し

ミンチカツとポテトサラダ、冷凍たこ焼き

それから塩サバの焼いたの。

 

「またまた…自慢げに見せびらかしちゃって。

これのどこが手抜き料理なのよ」

と言われそうだけど、私にとっては立派な手抜き料理。

 

まず、3日か4日に一度のペースでやっているのが最大の手抜き。

実家通いを減らそうとして、一度にたくさん持って行ったら

老人のことだから、次に届くまで持たそうとするだろう。

それで食中毒になったら厄介だ。

少しは自炊もしないとボケるだろうから

だいたい2日で食べ終わる量に調節している。

 

実家は同じ市内とはいえ、車で15分かかる。

弁当を渡してすぐ帰るわけにもいかないから

なんやかんやで半日仕事になってしまう。

毎日だと息切れして続かないのはわかっているため

自分のペースを崩さない、つまり言いなりにならない決意は大事だ。

 

それから、うちの晩ごはんのおかずを午前中に作ってしまい

午後、それを詰めて持って行くシステムを確立しているので

思ったほど負担にはならない。

むしろ自分とこの晩ごはんが、すでにできているという安心感は大きく

実家へ行った帰りに、同じ町内にあるマミちゃんの洋品店に寄ったり

スーパーで買い物をして帰ったり

先月打撲したヒザのリハビリに行ったりと

やりたいことが色々とできて、午後から夕方までを有効に使える。

 

宅配弁当の品目は基本的にうちの晩ごはんのおかずだけど

他には老人が作りたがらない揚げ物や

調理に時間がかかるので絶対に作らないであろう物

買うことはほとんど無いであろう冷凍食品など

老人にはご無沙汰がちの食品を見繕って詰めている。

 

他には母が魚好きなので、息子たちの釣果の消費に貢献。

焼きゃあいい、煮りゃあいい魚料理は、ほんに早くて便利。

うちのおかずに、これら魚料理を加えて3〜4パックに増やせば

いかにもあれこれとたくさんに見えるではないか。

 

よって、人が思うほど大変ではないのだ。

親に弁当を届けていると言ったら

いかにも大層な慈善をやっているみたいに聞こえるけど

手軽にとらえて楽しくやれば、それは手抜き料理になる。

 

が、こんなにいい加減な私にも、一つ問題が。

母は時々、この宅配弁当にお金を払うと言うけど

私は自分の家のついでだし、プレッシャーになるからと受け取らない。

そこで、町内にあるカフェで奢ってくれようとする。

町外在住の料理好きで美しい奥様が

無人になった古民家を借りて道楽でやっている店よ。

値段はちょっとお高め。

 

母は、このカフェで出されるランチやスイーツが好き。

しかしそこは田舎のお婆さん、一人で入る勇気は無いので私を誘うわけ。

コーヒーが美味しいし、カフェのママさんは私の知り合いだし

それは構わないんだけどカフェのメニューがつらいのさ。

 

細くて美人って、野菜と酸っぱい物が好きみたいね。

日替わりのランチには、てんこ盛りの野菜サラダに

舌を刺すほど酸っぱい手作りのレモンドレッシングがたっぷり。

メインにも柚子ソースやら、バルサミコソースやら

ブルーベリーソースやらの酸っぱいソースがかかっていて

付け合わせの温野菜もツンツンと酸っぱい味付け。

スイーツも、レモンの登場多しの似たり寄ったり。

口内炎ができた時なんか、ちょっとした地獄だったわよ。

 

私、酸っぱい物が嫌いってわけじゃないけど

大量の生野菜に酸味のオンパレードだと

身体が冷えてお腹が痛くなっちゃうのよ。

母にもママにも言えないけどさ。

メルヘンなカフェで酸味と戦いながら

もう何百メートルか先にある和食店に思いを馳せる私。

だから弁当を届ける時は、カフェの定休日に合わせるよう努力している。

コメント (4)
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