めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

二種類の日本人

2015-05-12 23:47:56 | 日本人

アナログで育った昭和世代と、今の若者達とは、例え毎日
同じ生活をしていても、全く違う空気が感じられるのは
私だけでしょうか。

私の息子や娘とて同じ事、家族とは言え、違う人種の様な、

いや、宇宙人とも言っていいような異質の雰囲気が有ります。
考え方も随分違っているのですが、社会がネット社会に移行して
幼い頃からゲーム社会に育った子供達が、そのまま社会で
ネットを自由に使って生きています。

彼らにとって、ネットで繋がり生活をする事が当たり前であり、

それなくしては一日たりとも生きていけない程の傾倒ぶりです。
しかしながら、我らアナログ世代は、高度成長期のガッツで
一生懸命新しい波に乗ろうと頑張ってはいるのですが、
何故かしっくりいかず、便利なのは解るのですが、どこかしら
他人のフンドシで相撲をとっている様に思えてしまいます。

日本国民の半分を超える高齢者が、必死に携帯の使い方を

覚えても、せいぜい電話とメール止まりです。
コンピューターの操作は覚えても、趣味に走るか、せいぜい
簡単なゲームに興じる位で、それをビジネスに活用する人は
非常に限られています。

更に、もう一つ、大きな変化は、若者にとって、海外の言葉が

外国語ではなくなって、極めて日常的に親しみ始めている事です。
外資系の会社では、日常会話からビジネスまですべてが英語や
外国語で話されるのが普通であり、自分たちと外国人の垣根が
殆ど無くなっています。

でも、私達高齢者も頑張ってはいます。

中学高校大学と英会話に親しみ、社会人となっても英会話教室や
英会話番組に親しみ、英語に関する書籍はどれ程読んだか解りません。
しかし、そんな努力も、殆ど活用されず、やはり異質の言葉として
勉強したに過ぎません。

ネットと英会話は何となく似ていて、使いこなせれば非常に便利と

誰もが思うのですが、どちらも、覚える以前に自分の生活の一部として
受け入れないのが中高年の現状の様な気がします。

何処か、必要なくても生きて行けるような感覚が有り、世の中で

話題になったり、仕事や遊びで使うと便利と言う程度の感覚で
覚えようとしているのが、何時まで経っても身に付かない原因と
思えます。

明治維新と共に江戸時代と大きく変わった日本社会において

多くの日本人が戸惑ったように、今や新しい時代に突入して
武士の社会の様な中高年が戸惑っている様に思えます。

あと30年もすると、初期のネット世代が今の私達の世代の

年齢に達し、ようやく社会全体が新しい流れの中でスムーズに
運営されて行くと思われます。
現在日本で問題になっている高齢者世代は、ほとんどが
アナログの世代です。

かつて一時代を築いたにせよ、もはや時代は変わりつつあり、

生き方も考え方も全く違った日本人の時代になっています。
近い将来私達がこの世を去った後、今の若い人たちが
このネット社会で日本が世界から取り残されない様、
頑張ってほしいものです。



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