嵐の前の荒食い、という言葉が有ります。
これは嵐が近づいてくると、魚が沢山釣れると言う意味です。
釣りをしていると、様々な気象条件に振り回されます。
知らない人は、仕掛けに餌を付ければ釣れると思ったり、
のんびりとした人がする趣味と思ったりしますが、
実は、釣りをする人は、非常に繊細で神経質でないと
沢山の魚は釣れないのです。
特に、最近の魚達は、沢山の人が釣りに来る事も有って
非常に敏感で、物音や光や、天候異変に敏感で、
様々な条件を考えないと、思ったようには釣れません。
先日、潮の状態も良かったので、行きつけの釣り場に
久し振りに行ってきました。
私の釣りは、岸壁から、細い糸と小さな仕掛けを海底の落とし
魚と駆け引きをしながら釣る脈釣りと言う釣りです。
船で海に出たり、仕掛けを遠くに投げたりしないで釣るので
都会の海でも釣ることが出来のです。
もうすぐ台風がやって来ることもあって、魚達は海の異常を感じ
荒食いをすると読みました。
2m程の竿に、小さなリールを付けて、岸壁の真下に餌を落とし
魚を誘います。
魚達は、岸に着く貝や虫を求めてやって来るので、
彼らの鼻先に、餌が水面から落ちてきたように演出します。
この技術が難しく、人の気配があると全く釣れません。
昨日は、少し海にうねりが有り、少し水面がざわつく
絶好の釣り日和です。
周囲で普通に釣っている人たちは全くアタリは有りませんが、
慣れてくるとピンポイントで釣る事が出来るのです。
夕方から夜まで、3時間ほどの間に、オカズになる魚を
何匹か釣る事が出来ました。
塩焼きにすると美味しそうなアジと、煮つけに美味しいセイゴ
つまりスズキの子供、更にはメバルも釣れました。
今日は、今頃大荒れになってきているでしょうが、昨日は
久し振りに海からの贈り物に大満足でした。
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