羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

岩波ジュニア新書『身体感覚をひらく』 裏話ー1-

2007年02月02日 10時23分11秒 | Weblog
 おかげさまで新刊本『身体感覚をひらく』は、好調なスタートをきったらしい。
 関西大学の知人の先生は「参考書としてシラバスにのせてもいいでしょうか」と問い合わせをいただいた。
 
 ジュニアというと中学生・高校生を連想されるらしい。私もお話をいただいたときにそう思った。しかし、中学生も入るがむしろ高校生から、大学のむかしの教養課程くらいの学生までを視野に入れているとか。
 
 ジュニア新書は、新しい分野を勉強しようと思うとき、よく読ませてもらっていた。野口先生も愛読者だった。つまり、大人にとってもいい新書なのだ。

 さて、これまでいただいた本への感想は、野口体操の新しい風を感じるというものが多かった。学生リポートのイラストや文体、実質3ヶ月間の授業を履修した学生の写真等々から、今までにはなかった野口体操の受け手の若返りが印象付けられたのだろう。野口先生の時代は、学生といえば東京藝大生だった。もちろん若い。しかし、藝大という特殊な芸術専攻大学ではなく、六大学の学生だというところが、意外性を含みつつも親しみを感じていただけたようだ。

 企んだわけではない。
 いつものことだが、いただいた話の趣旨を中心に、そのとき自分が書きたいこと・伝えたいことを、書きたいように書かせていただいてきた。今回はそれに加えて写真やイラストや動画に関しても、浮かんだイメージに素直にしたがった。

 実は、一昨年からDVDを作る話をいくつかいただいた。ムック本もあればドキュメンタリー風もあった。いいお話ではあったのだが、正直言って私のなかで躊躇う気持ちが先行していた。
「どれもありがたいお申し出だけれど……」
 
 そうこうするうちに、「ブログ」などというものにはまっていった。はじめたのは一昨年の8月8日だった。因みに五木寛之さんのブログ開設を同じ日だった。
 で、昨年の春に、はじめて携帯電話を手にした。これはミネラルフェアで必要になるかもしれないと考えてのことだった。
 しかし、それも終わったあとは、ほとんど電源は切ったままで使用することが少なかった。
 
 机の脇で静かに出番を待っていても、それほど大きなものではないから、邪魔にはならない。しかし、もったいない。
 ある日、携帯電話が誘ってきた。
「写真を撮ってみてよ」
 ウゥッ、ナニナニ?
 行動は早い。すぐに携帯とパソコンのブログ画面を開いた。
 あっちこっちを指定された通りに入力してみると、何のことはない。あっという間にブログ「羽鳥操の日々あれこれ」に、送ることに成功した。至極簡単なことだった。
 それからしばらくして「動画もあるのよ!」と携帯電話がささやいた。
 これも至極簡単なことだった。
 こんなときって嬉しいもの。急に元気が出る。

 そこで、昨年10月から一ヶ月ほど、動画による野口体操をブログ上に載せた。
 これが好評だった。それほど喜ばれるとは想像だにしないではじめたことだったのに。
 新刊本のゲラ校正をしているうちに本の全体像がみえてきた。
「やるしかないでしょ。準備はできているのだから」
 意気揚々、嬉々として準備をはじめたのが12月になってから。

 ところが、思いもかけない種々の問題に遭遇することになってしまった。
 何事もやってみなければわからない。

 この続きは、また明日。
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