羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

クリスマスが終わっても……

2007年02月01日 08時40分06秒 | Weblog
 珍しく夜に外出。
 行った先は新宿・サザンテラスにあるイタリアンレストランだ。
 朝日カルチャーセンターがある住友ビルの一つ手前のビルにも、まだイルミネーションが輝いているし、ご近所のイルミネーションも日が暮れるとスイッチが入れられる。 
 ほとんどのところがバレンタインデーのころまでは、点灯させていた記憶はある。

 それなのに昨晩は驚いた。煌々と輝くイルミネーションの海って感じなのだから。写真に写っているビルは新宿駅のルミネ1。会社がひけた人は新宿駅に方面に向かう。サザンテラスにやって来た人は、ほとんどが連れ立っている。共通に携帯を手にもって通話したりメールしたりツーショット写真を撮ったりしているのだ。

 その中に紛れ込んで、会食がはじまる前、こうやって写真を撮る自分の姿を外側から眺めている私が立っていた。

 新知事は宮崎にお帰りになったというのに、「みやざき館」の前ではテレビ局のクルーが撮影をしている。
 ぞろぞろ人が向かう先になんとなくついていくと、行列がとぐろの様に店の前を占拠している。よく見ると警察官が二人、警備にあたっている。コーヒーシップで買い物をする人らしい。大きな袋を手にぶら下げて、次から次と客が店から出てくる。

 その向こうには、代々木方面の名物建物の塔にある時計の針が大きく見える。
 以前、東京女子医大に入院したとき、初めてこの建物に時計があることに気づいた。ものすごく小さく見えて、それが時計だと気づくまでに、何度も見直したことがある。

 その時計から目を左に向けると月が出ていた。朧月夜のような風情というと趣があるが、周りのイルミネーションに月も影が薄くなってしまっているのだ。
 いやはや都会の電気消費は、ものすごい。
 このあたり私にとっては故郷なのだが、ここまで明るくはなかった。当たり前だが、驚く。そして昭和20年代後半から30年代の風景の記憶をたどる。

 あれから半世紀が過ぎた。
 その新宿に佇んで、思わず携帯のシャッターを、何回も押してしまった。
 その中の一枚というわけ。
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