羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

認知症と原発事故

2011年10月25日 09時20分38秒 | Weblog
 日曜日、母方の叔父を見舞った。
 自宅で暮らしているが、まだらに認知症がすすんできて、ともに暮らす家族はごく近い将来やってくる高度な障碍に畏れを感じている様子が手に取るようにわかる。
 叔母の話をただ聞いてあげるしかなかった。
 他人事ではない。こうした家族は、相当な数にのぼるだろう。
 高齢化が進んでいるのは日本だけでなく、世界に拡大しているという記事を読んだばかりだ。
 これから深刻になるのは、まだ高齢化問題の急速拡大に気づいていない東アジアとも言われている。
 
 長生きはそれだけで価値があった時代は長かった。それが大きな社会問題となって、高齢者を抱える家族の崩壊を招いている。私の身近でも起こっている。
 長男家族と暮らす叔父の家でも、辛うじて保っているような印象だ。施設に入れたくない叔母とそろそろ施設に入居させたい若い世代の均衡がいつまで保たれるだろうか。施設に預ければそれで済むという話ではないところにも難しさがある。
 我が家とて時間の問題だ。

 そして原発問題は深刻だ。
 今朝もドイツのTV局が制作した南相馬の人々の暮らしを見た。言葉を失う。
 3.11をないことにしたいが、そればかりはどうにもならない。
 現実をしっかり知って、生きる以外に道はない。
 よく考えれば健康を慮ってうける健康診断や病気診断で、あるいは仕事や旅行の際に飛行機に乗って浴びる放射線量だって、空恐ろしいはずなのだ。
 社会不安は雇用・高齢化・少子化問題に原発事故の放射線問題が加わってしまった。
 
 2011年、これといって殆ど何も出来ない私としては、残りの時間が無事に過ごせますよう祈るばかりである。
 さて、今日も、授業をまじめに行うことしかない、といい聞かせている歯痒さを胸に刻んで。
 まずは足下を見よ! 一歩をしっかり踏む。立つ実感を確かめて出かけるとしよう。
 
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