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羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

世界が愛する マツダ・ロードスター

2022年08月27日 10時45分28秒 | Weblog
朝日新聞8月27日 池井戸潤が撮る「日本の『工場』マツダ(広島県)」
今朝は、読みながら涙。

筆者は、ロードスターを開発してきたレジェンド・山本修弘(のぶひろ)さんに
「それにしても、よくマツダはロードスターを作りましたね」
そう話を向けた。
「そりゃあ、ここが広島じゃけぇ」
意外な答えが返ってきた。
「オープンカーは平和じゃないと乗れんじゃろ」
グッとくる私。

ここの工場は、同じ正確性で反復作業を求められるところではない、と前半に書かれている。
退屈な作業にはしたくない。はたらく人は、工場ではたらく歯車ではなく、プライドをもってはたらく工房職人だと。
その話から、私はもう感動していた。

さらに「撮影余話」にこう記されている。
マツダの本社屋は、広島市爆心地から5キロ離れていて比治山という丘があったことで大きな被害をまぬがれる幸運に恵まれた。
附属病院から医薬品を提供し、食堂や寄宿舎を開放し、広島県や裁判所、地元新聞社に社屋の一部間借り要請に応えた、という。
敗戦後、これが松田重次郎・マツダの広島県復興への出発点だった。

後部座席なし。
幌式オープンカー。
比較的小さなエンジン。
多くのものが詰め込めないトランク。

実用性からはほど遠いマツダ・ロードスターを、こよなく愛する筆者の熱い思いを読んだ。

オープンカーは平和じゃないと乗れないんだ!
亡くなった実父も、一時期二人乗りのオープンカーに乗っていたっけ。
コメント
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