羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

悲しみ

2018年08月03日 09時34分43秒 | Weblog
 昨日、野口体操に参加していた女性が亡くなったことが知らされた。
 野口三千三先生の時代から、そして没後は、朝日カルチャー「野口体操講座」で、とりわけまとめ役として気遣いの人であった。
 彼女が私から見て、左手にいてくれることで、安心感が得られていた。

 個人的にもお世話になって、どれほど助けてもらったことか。
 なんとも惜しい。

 年齢は私より一回り以上若かったから、50代半ばだと思う。
 進行性の胃癌という知らせをもらったのが、今年5月中旬のことだった。
 そのときには信じがたく・・・どのような言葉をかけてよいものか、と逡巡しているうちに月日が流れた。
 7月末に思い切って暑中見舞いをお出ししたところだった。

 6月に亡くなっていた、と聞いたときの悔しさといったらない。
 ご自身が医療機関で検査を受け、病状が確定したのが、4月中旬と手紙には書かれていた。
 進行性で転移あり、手術ができない状態であったらしい。

 せわしなく逝ってしまわれた。
 なんともやるせない。

 思い返せば、最後に電話で話をしたときからすでに4年は過ぎていると思う。
 朝日カルチャーの教室に、出席しなくなって、そのことを詫びる内容だった。
 しかし、何回かの電話でやめる理由を一言も話すことはなかった。

 お互いの関係が悪くなってこじれたわけではない、と思う。
 なぜ? 
 疑問符がついたままの、お別れだった。

 年賀状のやり取りは昨年まで続いていた。
 その後の空白の一年間に、何が起きたのだろうか。
 わからないままの永遠のお別れとなった。

 無念さが残る。
 年が若いだけではなく、世話になったことへのお礼も、何もお返しもできなかった。

 そう言えば、海外旅行は趣味の域を超えていた。
 ヨーロッパが中心だったと記憶している。
 お母様と一緒に、ときにはひとりで、どれほどの旅を楽しまれたのだろう。

「あなたが最後に見た風景はどこですか」

 美しいところ・美しいときを胸に、安らかな床についてくださったと信じたい。

 若い人の死は ただ ただ 悲しい。。。。。。
コメント
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