羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

さくら咲く!まえに……

2016年03月17日 15時56分39秒 | Weblog
 2月24日から3月15日までの間、お茶の水女子大・舞踊学専攻の学生さんに、一日に三コマ、5日間の集中講義、全15回を無事に終えました。
 舞踊を専門として学生さんということで、今回は、今までにないはじめての授業内容を組みました。
 さすがに積極的・活発な反応をいただきました。

 ちょうど最後の日の前日、2016・3・14「折々のことば 339」鷲田清一『表現するということは……「社会を変える方法」を手にするということです。 山田創平 京都精華大学ホームページから』
 切り抜きを読み直しています。
『表現とは社会への違和を形にすること』と鷲田氏の言葉が添えられていましたが、“違和”で成り立っている白ぬりの「舞踏」も、日本を代表する舞踊表現として認知される時代となったこと、複雑な思いを伴って感慨も一入。
 
 こうした時代に生きる若い学生は、さまざまなジャンルのダンスやボディワークに接し、見聞きし、経験していることもあって、野口体操への違和感は少ないのかもしれない、ような気がしました。本当のところはわかりませんが……。
 いずれにしても、野口体操の前途を考える上で、貴重な経験と勉強をさせていただきました。
 こちらから投げた“玉”に、思いがけず新鮮な反応を返してくれる若い感性に直接ふれて、何ものにも代え難い”早春の時”をいただきました。

 東京の桜は3月29日ごろ満開との予報が出ています。丁度、野口先生の祥月命日です。
 おかげさまで没後20年を視野に入れて、よいご報告ができそうです。
コメント
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