今朝は新聞休刊日。
とはいえ、目覚めはいつも通り日の出とともに、である。
いつも最初の読み物が朝刊だ。積ん読状態の山をくずせばよかろうものを、と思いつつもその気が起こらず。
なんとも手持ち無沙汰である。
そこで涼しいうちに蔵の周りの掃除でもしよう、と思い立って裏に回った。
まずは隣家の塀の脇に植えられている枯れ葉を、手でつまんで取り除く。
とくに野口三千三先生からいただいてきた「鞍馬苔」を増やしているところに何枚も落ちている。
実は鞍馬苔にこの環境があって、見事に増えている。
驚くほどの生命力を秘めていた鞍馬苔だ。
名前こそ「鞍馬苔」と「苔」とついているが、実は羊歯類だと先生から伺った。
野口先生が亡くなる4年前に、西巣鴨のお宅の増改築をした際に、荒れ果てていた野口庭もすっかり様相を変えた。
これまではなかった鞍馬苔を、置き石の間に、地植えの木の下に、いくつもの盆栽鉢の間に、はたまたご機嫌で育っていた岩ヒバの周りに、と転々と植えた。
この鞍馬苔が一年で庭を緑に染め上げたのである。
「昔から鞍馬苔は作庭に欠かせないんだよ。そのことを思い出してね。植えてみたんだが大成功だ」
飛び石の間に植えておくと、いわゆる雑草がはえてこないことから重宝されている植物であるあると先生から教えられた。
「少し、持っていきなさい」
小鉢に分けていただき、自宅に持ち帰って大きめの鉢に植え替えておいた。
びっしりふえたところで、野良猫に食べられてしまった。そこで少し残っていた鞍馬苔をいくつもの鉢で育てていった。
その後、我が家も建て替えをした。その折りに、北側の万年塀の脇にブロッックで境をつくって栽培してみた。
すると再び活気がもどったのである。
鞍馬苔上に隣家の枯れ葉が落ちているのを取り除いているときに、違う植物の葉を見つけたのが今朝のことだった。
すっと上に引き抜くぬいてみると、ドングリの実から芽が出て双葉が大きく育ち、根までもがしっかりついていた。
その美しい姿にほれぼれしているうちに、コップにさしてしばらく鑑賞してみたくなった。
実際にそうしてみると、今度は鉢に植えて育ててみたくなった。
というわけで赤玉土の大粒・中粒・小粒の3種類の土を重ねて植えてみた。
盆栽の植え替え要領で、果たして上手くいくのはかわからないが、風通しがよく日当りがいいところにおいて、毎日の水やりが楽しみになった。
実生から育てて、いつごろになったら木らしくなるのだろうねぇ~。
「それまでは死ねない!」なんて思ってしまった。ええええッ!!!!!
私、御歳、66歳4ヶ月であります。
さてさて、生きる楽しみを見つけた新聞休刊日、朝のご報告。
とはいえ、目覚めはいつも通り日の出とともに、である。
いつも最初の読み物が朝刊だ。積ん読状態の山をくずせばよかろうものを、と思いつつもその気が起こらず。
なんとも手持ち無沙汰である。
そこで涼しいうちに蔵の周りの掃除でもしよう、と思い立って裏に回った。
まずは隣家の塀の脇に植えられている枯れ葉を、手でつまんで取り除く。
とくに野口三千三先生からいただいてきた「鞍馬苔」を増やしているところに何枚も落ちている。
実は鞍馬苔にこの環境があって、見事に増えている。
驚くほどの生命力を秘めていた鞍馬苔だ。
名前こそ「鞍馬苔」と「苔」とついているが、実は羊歯類だと先生から伺った。
野口先生が亡くなる4年前に、西巣鴨のお宅の増改築をした際に、荒れ果てていた野口庭もすっかり様相を変えた。
これまではなかった鞍馬苔を、置き石の間に、地植えの木の下に、いくつもの盆栽鉢の間に、はたまたご機嫌で育っていた岩ヒバの周りに、と転々と植えた。
この鞍馬苔が一年で庭を緑に染め上げたのである。
「昔から鞍馬苔は作庭に欠かせないんだよ。そのことを思い出してね。植えてみたんだが大成功だ」
飛び石の間に植えておくと、いわゆる雑草がはえてこないことから重宝されている植物であるあると先生から教えられた。
「少し、持っていきなさい」
小鉢に分けていただき、自宅に持ち帰って大きめの鉢に植え替えておいた。
びっしりふえたところで、野良猫に食べられてしまった。そこで少し残っていた鞍馬苔をいくつもの鉢で育てていった。
その後、我が家も建て替えをした。その折りに、北側の万年塀の脇にブロッックで境をつくって栽培してみた。
すると再び活気がもどったのである。
鞍馬苔上に隣家の枯れ葉が落ちているのを取り除いているときに、違う植物の葉を見つけたのが今朝のことだった。
すっと上に引き抜くぬいてみると、ドングリの実から芽が出て双葉が大きく育ち、根までもがしっかりついていた。
その美しい姿にほれぼれしているうちに、コップにさしてしばらく鑑賞してみたくなった。
実際にそうしてみると、今度は鉢に植えて育ててみたくなった。
というわけで赤玉土の大粒・中粒・小粒の3種類の土を重ねて植えてみた。
盆栽の植え替え要領で、果たして上手くいくのはかわからないが、風通しがよく日当りがいいところにおいて、毎日の水やりが楽しみになった。
実生から育てて、いつごろになったら木らしくなるのだろうねぇ~。
「それまでは死ねない!」なんて思ってしまった。ええええッ!!!!!
私、御歳、66歳4ヶ月であります。
さてさて、生きる楽しみを見つけた新聞休刊日、朝のご報告。