羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

こころノート

2014年05月17日 07時15分05秒 | Weblog
 今朝、郵便受けに朝日新聞の朝刊といっしょに「こころノート」が入っていた。
 A4版を横に、漱石執筆の万年筆、有名な横顔のポートレート、大正三年四月二十日、東京朝日新聞 第一回の「こころ」掲載の一部、その上に「こゝろノート」と記され、正方形の囲みに真ん中に「心 小ゝ(ルビ)」花押のようなロゴマーク。昔ながらの黒の背表紙の想定である。

 ノートを開くと裏表紙に「朝日新聞に連載された夏目漱石の主な作品」表、左側には「こゝろノートの使い方」の提案までしてあって、懇切丁寧である。
 その1 新聞掲載文を切り抜いて貼るもよし、その2 書き写すもよし、その3 感想を記すもよし、その4 ふさわしい挿絵を描くもよし。最後がふるっている。『その5 苦悩など胸の内を記し、自分だけの「こゝろ」を創作する』もよしとある。

 新聞販売所にノート希望の電話をかけたときには、切り抜いて貼ることだけを考えていたが、手元に届いてみると、オリジナルの「こゝろ」を創作してみよう、という提案にこぴっと頑張ってみようかな!なんて思ってしまいます。

 するといけませんは、何もできそうにない。
 まッ、しばらくそのままにして、気が向いたら何かをはじめてみよう。

 月曜日から金曜日まで連載があるけれど、新聞小説の分量は、朝、一気に読むのに具合がいい。
 以前読んだ時は、いったい何を読んでいたのだろう。
 こんなに面白い小説fだったのか、と発見している。
 声を出して読むと、江戸っ子の言葉のリズムが小気味よい。黙読とはまったく違う印象の小説、というより漱石だ。

 因み、1914年は野口三千三先生が生まれた年。それもあって、ひとかたならぬ関心がある、というわけだ。毎回、言葉の説明や、大正三年の出来事等の小コラムが載っているのを読むのも時代が生きてくる様な気がしている。
 野口先生は、この時代に、生まれ、育った、のか!と、想像を補完してくれる。
コメント
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