朝日カルチャーセンターでは、昨年から「野口三千三生誕百年」を記念して、ゲストをお招きして野口体操の“これまで”と“これから”を探る「からだとの対話」の講座を開いてきた。
とりわけ3月29日(土)祥月命日に麿赤兒氏を迎えた講座は、刺激的・有意義な講座となったことはこのブログでも報告させていただいた。
そして昨日の5月5日は、「石を愛でる会」と銘打って、現在、朝日カルチャーセンター「野口体操講座」を受講してくださっているメンバーとかつて先生に直々の指導を受けた近隣に在住の方を交えて、初夏の午後の一時、石と人との対話の集いを終えた。
昨日は、東京サイエンスの神保寛司氏がレクチャーを快諾してくださった。ご子息をアシスタントに『岩石が今おもしろい』というテーマで、1時間数十分かけて、岩石・鉱物・化石の基本をおはなしくださった。
圧巻は、次々に配られる現物の石。中には持ち帰ることができる石もあったし、美しい「貝オパール」等々をみせてもらえた。
嬉しかったのはフランスのアンモナイトをクリーニングし、ラベルに学名を書き終えると石が化石として顕われる体験は貴重だった。
「身につけなければ身につかない」、実際に自分でそのことやものに触れて、一体となる実感こそ「野口体操だ」と言った言葉が、言葉を超えて具体的な”こと”として体験できた。
クリーニング法のレクチャーの後に、人数分の新聞紙が配られる。次に同じ数のアンモナイトとタガネが配られた。3人がけテーブル一つにずつゴム製アンモナイト模型が配られて、早速、クリーニングをはじめる。
螺旋の中心部へ向けて、カリカリ、ゴリゴリと化石以外の石の部分を削っていく作業は、はじめたらやめられない楽しさだった。
石に馴染みがある人も、全くはじめての人も、少年少女にかえってすっかりはまってしまった。
このことから野口体操で大事にしている“実感”の意味を、文句なく“実感”していただけた、と思う。
隕石・鉱物・化石といった石に双眼実体顕微鏡、紫外線照射器、そのほか写真パネル等々を厳選準備し会場に運んだ。その後は淡々と準備が進められた。
佐治さん、新井さん、北村さんを中心に、朝から駆けつけて手伝ってくださった女性メンバーの方々のお力で、会場は清楚で華やかな雰囲気にまとめられた。
レクチャーあり、実体験あり、自由鑑賞時間あり、お互いにコミュニケーションをとりながら、充実した3時間半がすぎ、いざ撤収作業となった時には、新しい手伝いの方も混じって手際よく短時間で片付けが終了。
お見事!という他はない。
これが一つの区切りとなって、次なるステップへの足がかりが得られたことをご報告できる。
野口三千三先生が残された”もの・ことば・うごき”、まれに見る体操の世界を、これからは今までとは違った在り方でも伝えていけるのではないか、そんな実感を得た記念の行事を無事に終了することができた。
ありがとうございました。
丸ごと全身で感謝です。
尚、佐治嘉隆さんのブログ『芭璃庵』に、野口三千三先生の十七回忌と井上修美さんを偲んだ「石を愛でる会」の写真がアップされています。
とりわけ3月29日(土)祥月命日に麿赤兒氏を迎えた講座は、刺激的・有意義な講座となったことはこのブログでも報告させていただいた。
そして昨日の5月5日は、「石を愛でる会」と銘打って、現在、朝日カルチャーセンター「野口体操講座」を受講してくださっているメンバーとかつて先生に直々の指導を受けた近隣に在住の方を交えて、初夏の午後の一時、石と人との対話の集いを終えた。
昨日は、東京サイエンスの神保寛司氏がレクチャーを快諾してくださった。ご子息をアシスタントに『岩石が今おもしろい』というテーマで、1時間数十分かけて、岩石・鉱物・化石の基本をおはなしくださった。
圧巻は、次々に配られる現物の石。中には持ち帰ることができる石もあったし、美しい「貝オパール」等々をみせてもらえた。
嬉しかったのはフランスのアンモナイトをクリーニングし、ラベルに学名を書き終えると石が化石として顕われる体験は貴重だった。
「身につけなければ身につかない」、実際に自分でそのことやものに触れて、一体となる実感こそ「野口体操だ」と言った言葉が、言葉を超えて具体的な”こと”として体験できた。
クリーニング法のレクチャーの後に、人数分の新聞紙が配られる。次に同じ数のアンモナイトとタガネが配られた。3人がけテーブル一つにずつゴム製アンモナイト模型が配られて、早速、クリーニングをはじめる。
螺旋の中心部へ向けて、カリカリ、ゴリゴリと化石以外の石の部分を削っていく作業は、はじめたらやめられない楽しさだった。
石に馴染みがある人も、全くはじめての人も、少年少女にかえってすっかりはまってしまった。
このことから野口体操で大事にしている“実感”の意味を、文句なく“実感”していただけた、と思う。
隕石・鉱物・化石といった石に双眼実体顕微鏡、紫外線照射器、そのほか写真パネル等々を厳選準備し会場に運んだ。その後は淡々と準備が進められた。
佐治さん、新井さん、北村さんを中心に、朝から駆けつけて手伝ってくださった女性メンバーの方々のお力で、会場は清楚で華やかな雰囲気にまとめられた。
レクチャーあり、実体験あり、自由鑑賞時間あり、お互いにコミュニケーションをとりながら、充実した3時間半がすぎ、いざ撤収作業となった時には、新しい手伝いの方も混じって手際よく短時間で片付けが終了。
お見事!という他はない。
これが一つの区切りとなって、次なるステップへの足がかりが得られたことをご報告できる。
野口三千三先生が残された”もの・ことば・うごき”、まれに見る体操の世界を、これからは今までとは違った在り方でも伝えていけるのではないか、そんな実感を得た記念の行事を無事に終了することができた。
ありがとうございました。
丸ごと全身で感謝です。
尚、佐治嘉隆さんのブログ『芭璃庵』に、野口三千三先生の十七回忌と井上修美さんを偲んだ「石を愛でる会」の写真がアップされています。