羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

Mac談義、若者の先走りに寛容でありたい。

2012年02月27日 16時09分52秒 | Weblog
 先日、若い銀行員の人が訪ねてきた。我が家の担当になったそうだ。
 丁度、ブログを書き上げて、FaceBookにリンクしTwitterにツィートしている最中だったので、iPadを片手に表の木戸の鍵を開けに行った。
 そのことに気づいた担当者はMacファンで、小一時間にわたってIT機器、DropBox等クラウドの利用法、Macの素晴らしさについて語っていった。
「僕の友達でもこの話が出来るのは、Macにつとめている一人しかいないんです。行内でもたった一人しかいないですし、家では父とは話せても母は全くダメですからね。失礼ですが、まさかこの年齢差の方とこうしたお話しができるなんて、感動です!」
 御年24歳で入行して日も浅い若者だ。それに対して私は4月8日で63歳になるわけだから、39年の時間差は彼にしてみれば相当な開きなのだろう。私自身の感覚としては39年差は感じないが、インパクトを与えたらしいことは、目の輝きとだんだんトーンが高くなっていった様子から想像がつく。
「で、今日のご用件は」
「アッ、そうでした。商品のご案内ですが……」
 間
「なんだかここで紙の資料をお見せするのはカッコわるいなぁ~、むちゃむちゃむちゃ。。。。」
「そのうちにiPadのKeynoteで説明書をつくって出直したらいかが」
「そうしたいんですが、ダメなんです。私物は持つこめないので。。。。。」
 
 そんなこんなの話を交わして「今日は、とっても嬉しいです」の一言を残して帰って行った。
 そのとき、老婆心ながら、ITを使いこなしている若者を、上司の方々がくれぐれも潰さないでほしい、と思いましたね!
 話が通じるということは年齢差がなくなり、友達感覚で話をしてしまう。だから嬉しいわけで、それをそのまま会社に持ち込むと“そりゃ、危ないでしょ”。そのくらいの想像はつく。意固地な上司だとしたら「生意気な、何を言うか」と、一蹴されかねない。
 
 言ってみれば、地下鉄銀座線の銀座駅改札を出たところに立っている駅員さんは、iPadで道案内をしている時代だ。
 若い行員が紙資料だけでなく、タブレットで説明をしたいという思いを頭ごなしに否定しないでください、と祈っている。すぐには無理でも、ゆくゆくはそうなる筈。

 話は飛ぶが、悪いことをしたとしてもホリエモンを潰してしまった日本は、若者の起業意欲も削ぎ落としたことになった、と思うのだが。
 私自身の戒めとして、ITに限らずどことなく先走っている若者の生意気さを許す肝要さをもちたい、と感じた。しかし、ここは危ないよ、と教えられる高齢者の知恵は持ちたいね。どうなか?と静かに自問している。
コメント
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