羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

新しいステージへ

2009年09月28日 18時44分37秒 | Weblog
 先週、土曜日の朝日カルチャーレッスンでは、壁に寄り添って手を離して‘脳天’で立つ逆立ちをつたえようと心に決めて出かけていった。
 久しぶりに出席されたKさんが、思いがけずすんなりと成功させてしまった。
‘~しまった’という言い方は申しわけないが、軽々と逆さまになってさらに手を床から話せるとは予想だにしていなかった。
 上下方向がからだの内側で、理屈でなくつかめた、という理由一つではなさそうだ。
 なんだかとても嬉しかったんです。

 そして昨日、27日(日)は、‘東京自由大学’というNPO法人に呼ばれて、三時間の実技を交えた野口体操+野口三千三紹介の座学を中心とした講座を行った。
 知的レベルの非常に高い中高年の方々の集まりだった。
 ホームページアドレスは次のとおりです。

 http://homepage2.nifty.com/jiyudaigaku/

 理事長:鎌田東二(宗教学) 学長:海野和三郎(天文学)
 発足して10年だそうだ。
 その間、非常に意欲的な講座・ボディーワーク・ゼミ等々、開催している。
 野口体操への理解も深く、価値観や身体哲学に違和感を覚える方がほとんどいらっしゃらなかった。
 むしろ身内の方々に久しぶりに会ったような親近感を感じてきた。
 日ごろの学びが、‘野口三千三の世界’に自然につながる方向に一致していた、と感じられた。

 運営を担当されていらっしゃる方々の情熱的なボランティア心に支えられていることが、この活動を継続してこられた要因であったと思う。
 これほどあたたかく受け入れて戴けたのははじめての経験だった。
「知・情・意・身体」が、バランスよく育てられている学びの場を共有していらっしゃることが伝わってきた。

 そして今日はもう一つの大学で後期授業の初日だった。
 通年で履修してくださる皆さんと、久しぶりの対面。
 一歩すすめた話と動きからはじめられた。

 というわけで文藝春秋の取材から始まった先週から今日までの緊張感から、程よい張りをもらったような気がしている。
 そして‘野口体操の社会化’は、新しい段階を迎えられたようだ。
 明日は、もう一クラスで後期最初の授業が幕をあける。こちらも通年の学生たちだ。
 ありがたい。
コメント
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