羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

はじめての音楽体験

2009年09月25日 16時29分53秒 | Weblog
 後期の授業がはじまった。
 昨日は、二クラスだったが、今までになく学生との距離を一気に縮めることができた。
 これほどいい感じで幕があいたのは八年前に大学で授業を持ってからはじめてのことだった。
 少なくとも三回目くらいになってようやく関係が持てるようになる。
 それが初回からだったことに驚いている。

 校門を出たとき、ある種の開放感を得た。
 駅まで十分ほど歩き、山手線に乗った。
 丁度、始発電車で座ることができただけでなく、車両は混雑していなかった。
 席に腰をおろしてから、二本先発の電車を見送った。
 急に音楽を聞いてみたい衝動にかられたのだ。
 今までホームで試したことがあったが、周りの音がうるさくて、すぐに聞くのをやめて以来、一度も試したことがなかった。
「みんな聞いているようだけれど、どうしてなのかなぁ~」
 むしろ疑問に思っていた。

 準備をしてイヤホーンから流れてくる音楽に耳を傾けた。
「いいじゃない」
「ステキだ!」
 二コマの授業では、それなりにテンションをあげて臨んでいる。
 終わった後は汗はびっしょりかいているし、興奮は短い時間ではおさまらないのが通常だ。
「音楽がこんなにいいなんて。いや、音楽を聞きたくなる余裕がこれまでなかったのだ」
 そう気づくと、なんだかとても嬉しくなった。

 ところがホーム発車直前を知らせる音のピッチが、音楽と共鳴してなんともはや耳の中で渦をまくことにちょっぴり不快。
 しかしそれとてやり過ごせる状態だった。

 曲は‘安全地帯のワインレッドの心’‘川井郁子の風が運ぶララバイ’‘TARO HAKASEのエアーボーン’、エトセトラ。
 自宅に帰り着くまで、聞き続けた。
 時々騒音にかき消されながらだったが。

 こんなクールダウン方法があったのか。
 遅い体験である。
 しかし生きているうちに間に合った。
 とは言うものの(理由ははっきりしないが)、こうした音楽とのかかわり、あまりはまらないような気がしている。
コメント (2)
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