羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

文字の力・書のチカラ 凄い!凄すぎる!

2009年02月09日 09時15分59秒 | Weblog
 書の世界は難しすぎてわからないから、ざっと見ておく程度でいいと思いつつ出光美術館に出かけた。
 
 ところがわからない者にも、奇妙な言い方で恐縮だが全身で迫ってくる『文字の力・書のチカラ』に圧倒された。
 実は、先日、朝日カルチャーセンターで何気なく手に取ったリーフレットを裏返してみると‘割引引換券’が3人分刷り込まれていた。
「じゃ、彼女をさそっていってみよう」くらいのノリだった。
 しかし、久しぶりに芯から感動を得た。月並みな表現しか出来ないくらいなのだ。

 時にしなやかな曲線を描き出せる筆、時に大胆な曲線を自由闊達に描くことが出来る筆、秘めた思いの律動までも細やかに表現できる筆。
 墨の彩りの多様さ。
 それを吸い取り滲ませ、そこに定着させる紙の許容の深さや広さ。

 言霊が生きている漢字文化圏の豊かさを堪能させてもらった。
 今月15日(日)まで、残り一週間。

 さて、その足で東京駅まで歩きお茶の水へ。
 天野屋さんで甘酒を飲んで、神田明神、春秋社の前を抜けて湯島天神へ、髪をマフラーを押さえながら大風の中を散策と言うより移動した。
 明神さんも天神さんも、なかなかの人出だった。

 湯島の白梅で有名な‘梅処’は祭りの初日で、縁日の屋台からは懐かしい匂いが漂ってくる。
 本殿の裏手からは景気づけの太皷の連打が聞こえる。
 入学試験合格願いの絵馬は鈴なり状態。

 ちらほらと咲き始めた梅は、そうした熱気のなかでも楚々とした風情が感じられたが、実はよく見えない。
 昔の情緒を残した町はビルに囲まれていはいるが、神のいます処だけは何とか確保しているようだ。

 年若い女友達と過ごした日曜の午後は、久しぶりに豊かな休日。
 大風とはうらはらに柔らかに心が解き放たれた。

『文字の力・書のチカラ』は、★★★★★★★ ラッキーセブンです!

 http://www.idemitsu.co.jp/museum
コメント
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