‘侘び’向こうには、豪華絢爛な‘黄金の茶室’なる空間もプロデュースした利休。
たまたま本日まで、新宿高島屋で、再現されたその茶室が見られるというので、先ほどこの目で確かめてきた。
本物は大阪城陥落の際、城と共に炎上し、この世から永遠に姿を消したという。
現代に甦らせたのは信州で金を扱う会社だ。
この茶室は組み立て式で、どこにでも運んで、運んだ先で設えることができるという代物。
その発想が凄い。
さすがに利休である。
デパートの催事場に置かれた金色に輝く茶室のなかに、黄金の茶道具が鎮座ましましていた。
見るところで見たら、目が潰れるかもしれない。
そこで、思い出した味がある。
大徳寺の塔頭のひとつ。
名水といわれる井戸から汲みあげた水の味である。
舌にまろやか、咽喉を過ぎる前の香りは嫌味がなく、美味しかった。
もう、40年以上も前のこと。
「最近では京都の水質がどんどん悪くなって、さらに深く掘らなくてはならなくなった」
話してくださったのは、染司‘よしおか’の吉岡幸雄さんだった。
茶も、染も、よき水あっての世界である。
本は、もう少しで最後の章にたどり着く。
今度ほど、ゆっくり丁寧に読んでいるのははじめてかもしれない。
読み飛ばしたくないのだ。
なぜ、これほどこの本に魅かれるのか、わからない。
たまたま本日まで、新宿高島屋で、再現されたその茶室が見られるというので、先ほどこの目で確かめてきた。
本物は大阪城陥落の際、城と共に炎上し、この世から永遠に姿を消したという。
現代に甦らせたのは信州で金を扱う会社だ。
この茶室は組み立て式で、どこにでも運んで、運んだ先で設えることができるという代物。
その発想が凄い。
さすがに利休である。
デパートの催事場に置かれた金色に輝く茶室のなかに、黄金の茶道具が鎮座ましましていた。
見るところで見たら、目が潰れるかもしれない。
そこで、思い出した味がある。
大徳寺の塔頭のひとつ。
名水といわれる井戸から汲みあげた水の味である。
舌にまろやか、咽喉を過ぎる前の香りは嫌味がなく、美味しかった。
もう、40年以上も前のこと。
「最近では京都の水質がどんどん悪くなって、さらに深く掘らなくてはならなくなった」
話してくださったのは、染司‘よしおか’の吉岡幸雄さんだった。
茶も、染も、よき水あっての世界である。
本は、もう少しで最後の章にたどり着く。
今度ほど、ゆっくり丁寧に読んでいるのははじめてかもしれない。
読み飛ばしたくないのだ。
なぜ、これほどこの本に魅かれるのか、わからない。