ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年4月15日。ウクライナ侵攻から51日目

2022-04-15 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月15日。
 ミンスクは暖かくなりましたが、今日からまた雨の予報です。

 グーグルはベラルーシ国内のユーザーに対して有料サービスを停止することを決定しました。

 ベラルーシでも砂糖が値上がりします。60コペイカだけですが。今のところ買い占め騒ぎなどは起きていません。

 ロシアの航空会社も同じことをしているのですが、ベラルーシでも規制違反です。
 アメリカ商務省によると、問題になっているのは、ベラルーシ航空最大手の国営ベラビアが運航するボーイングの7機がアメリカの輸出規制を違反しているのにも関わらず、運航を続けていることがわかりました。


 在ベラルーシ・ロシア大使館はベラルーシ国内の病院に多数の負傷したロシア人兵士が収容(入院)しているという情報を否定しました。


 昨日、ロシアのブリャンスク州の村に向かって攻撃をしたウクライナ軍のヘリコプターをロシア軍が今日、撃墜したと発表しました。

 
 NATOの軍艦5隻がバルト海で軍事演習を始めました。


 ロシア国防省はマリウポリにあるイリイチ・コンビナートを全面制圧し、全てのウクライナ・ナチスを追い払ったと発表しました。イリイチ・コンビナートはわかりやすく言うと巨大製鉄所です。


ロシア連邦院のアンドレイ・クリモフ上院議員は、ウクライナでのロシア軍の特殊軍事作戦がまもなく完了すると公に発表しました。
 上院議員の発言なので注目されます。まもなくとは、今月中ということでしょうか。


 CNNの報道記事で「ウクライナでの戦闘望むベラルーシの亡命者部隊、訓練に密着」「ウクライナのために戦うベラルーシ人、プーチン氏の支配からの祖国解放を望む」というレポがあったので見ました。(後者の記事はちゃんと日本語に訳されています。)
 それによると・・・
  ポーランド・ウクライナ国境のポーランド側の雑木林で、自らを「ポホニア大隊」と名付けた主にポーランドやヨーロッパ各地に住む30人弱のベラルーシ人亡命者グループが軍事訓練をしている。
 メンバーの大半は2020年のベラルーシ大統領選挙の際、政権に反対したととして、取締を受け、国外へ脱出、亡命したベラルーシ人である。
 隊員らの年齢は19〜60歳。戦闘経験のある者はほとんどいない。一団を率いるのは反体制派でレストラン経営者のバディム・プロコピエフ氏。
 プロコピエフ氏は11日、「私はベラルーシ人にウクライナのための戦いに参加するよう呼び掛けた。」その結果、ポホニア大隊がポーランドで結成された。
 ウクライナを守るための戦いにすでに参加している数百人のベラルーシ人の仲間入りをすることをポホニア大隊は望んでいる。
 ベラルーシ人志願兵たちは、ロシア大統領の支配からベラルーシを解放するためにはまずウクライナでロシア大統領(ロシア勢力)を倒さなければならないと話している。
「ウクライナがこの戦争に負ければ、ベラルーシが自由になるチャンスはゼロだ」とプロコピエフ氏は話した。
 ベラルーシの野党指導者チハノフスカヤ氏によると、開戦以来4人のベラルーシ人志願兵が死亡したという。
「ベラルーシの人々は、自国の運命がウクライナの運命に左右されることを理解している。ウクライナの自由は、ルカシェンコ政権を排除するために非常に重要だ。また、サイバー活動家は最近、対ウクライナ戦争に関与したベラルーシの国家機関をハッキングし、オンラインでロシアの偽情報と戦い続けている。」とチハノフスカヤ氏が明らかにした。
 ベラルーシでは、ロシア軍がウクライナへの物資輸送に使用していた鉄道が4月に活動家によって部分的に切断された。
 NATOはロシアがベラルーシに援軍を要請することを懸念している。そうなると、ベラルーシ軍兵士とベラルーシ人志願兵がウクライナの戦場で戦うことになる。

 ・・・以上はCNNのニュース記事の引用です。
 このプロコピエフ氏ですが、2020年5月7日の投稿記事に書いたレストラン経営者のことです。
 プロコピエフ氏はベラルーシの飲食店協会会長で、コロナ禍で飲食店業界が打撃を受けたことに対し、政府は保障をしないといったことを批判していました。
 その後、大統領選挙のころには反体制派になったようですね。その前に、ベラルーシでのレストラン経営に見切りをつけて、シンガポールにレストラン経営をするとベラルーシから出国したとニュースになっていました。
 大統領選挙後、ベラルーシ国内でもめているときには、プロコピエフ氏は、ネット上でベラルーシ大統領の三男に向かって、父のしていることに疑問を持つように呼びかけていました。「? 他人の息子に何を言ってるの?」というアプローチ方法ですけどね・・・。
 そうしたら、今はポホニア大隊を創立して、ポーランドの雑木林の中で軍事訓練をしているので、びっくりです。
 
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者97万2448人。死者数6889人

2022-04-14 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月14日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は972448人になりました。1日の新規感染者数は799人です。やや減りました。新規検査数は増えて14308件です。

 死者数は6889人です。

 965446人が回復しました。

 1298万件を超える検査数となりました。

2022年4月14日。ウクライナ侵攻から50日目

2022-04-14 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月14日。

 毎朝起きたらすぐニュースをチェックするのですが、その度に、もう戦争は終わりましたというニュースが出て来ないこないかなあと願っています。

 今日、最初に目にしたニュース。
 アメリカの会社モノタイプは、フォントの権利を所有しています。ロシアとベラルーシのユーザ−は同社のライブラリに接続できなくなりました。ロシアとベラルーシのIPアドレスからカタログのあるページを開こうとすると、アクセス禁止メッセージが表示されます。
 フォントの中でも「Times New Roman」、「Arial」、「Verdana」、「Tahoma」「Helvetica」が使用禁止です。
 マイクロソフト・オフィスのパッケージを購入すればいいのですが、今ロシアではマイクロソフトが自社製品の販売を停止してしまったので、買うことができません。
 ただ、 VPNバイパスブロッキングサービスを使用した場合は開くことができます。
 またすでにインストールしてある場合は使い続けられますが、アップデートはできません。
 これも経済制裁の一つですね。
 ベラルーシでは公文書や論文の類はTimes New Romanが定形なので、今後困ることが出てくるかもしれません。
 (私は仕事では日本語の授業のために日本語のフォントばかり使っているので、特に困りません。)

 
 ベラルーシ国営テレビONTは、ウクライナでウクライナのために戦闘に参加しているベラルーシ人75名の氏名、誕生日、ベラルーシ国内の自宅住所を公表しました。
 個人情報を流しまくっています。
 ベラルーシ国内に残された家族が、ヘイトにあう可能性があります。ベラルーシ人同士何をしているのかと思いますが。ただ、家族もベラルーシから出国している可能性が非常に高いです。
 ベラルーシ政府の許可があれば、他国での戦闘に参加できる法律があるそうですが、それを得ていないとして、刑事責任を追及されるそうです。
 しかし、この75人は現政権が続く限り、ベラルーシに戻るつもりはさらさらないですよ。
 この人達はウクライナを助けたいという気持ちもあるけれど、それ以上にベラルーシ現政権に反対で、とっくに出国した人たちです。ベラルーシ現政権を支えているロシア現政権に対抗して、もしロシア大統領が失脚するこおとの一助になればと命を差し出しているベラルーシ人です。ロシアの現政権が倒れたら、ベラルーシの現政権も倒れる可能性が高くなるので、そうするとやっとベラルーシに帰国できるようになります。そのためにウクライナで義勇兵になっているんです。
 
 
 ロシア安全保障会議の副長官を務める元ロシア大統領メドヴェージェフ氏は、フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟した場合、ロシア政府はフィンランド湾の海域に追加の軍隊を配備することは確実だと発言しました。
 パワーバランスの均衡を守るためで、この地域に核兵器を配備する必要があるとしています。
 メドベージェフ氏は、ロシアはそのようなことを望んでいないと強調しつつも、ロシアとしては仕方なく、その一歩を踏み出すことを余儀なくされている・・・全てはフィンランド、スウェーデン、NATOの責任ですよ、本当は核兵器なんてちらつかせたくないけど、ロシアがそうせざるをえないのは、ロシアのせいじゃないですよ・・・ということです。 
 

  ロシア国防省は、「太平洋艦隊の潜水艦から、日本海にある敵の艦船と想定した船を標的に、巡航ミサイル『カリブル』の発射実験を行った」と発表した。
 演習には15隻以上の艦船や航空機も参加したとしています。
 ロシアは西も東も国境で、隣国を牽制する動きを見せています。日本のことも心配です。


 オデーサ州のマキシム・マルチェンコ知事は昨日、テレグラムへの投稿で、ウクライナ軍がロシアのミサイル巡洋艦「モスクワ」に「ネプチューン」ミサイルを命中させ、重大な損傷を与えたと主張しました。
 数時間後、ロシア国防省は艦上で起きた火災で弾薬が爆発し、重大な損傷を被ったとして乗員が退避したことを明らかにしました。
 すでに沈没したとウクライナ側は主張しています。
 ロシア側は調査中としています。


 JR恵比寿駅に掲出されていたロシア語(正確にはキリル文字)の案内板が、今月初旬「調整中」に変更されていました。
 ロシア語での案内が「調整中」になった経緯としては、東京オリンピックが終了し案内について整理をしていたこと、「ロシア語を掲示しているのはどうなのか」という意見が一部あったこと、またコロナ禍ということもありロシア大使館に行く人も少ないであろう(注:ロシア大使館の最寄り駅は東京メトロ日比谷線神谷町駅)ということが背景としてあるとJR東日本は説明しました。
 ごく少数だと思いますが、ロシア語に対するヘイトの意見を聞き入れるというのは、どうなんでしょうね。
 
 まあ、日本人は前々から、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの国民性で、第二次世界大戦中は、学校でも英語の授業禁止、野球用語もストライクは「よし」に言い換えたりするほど徹底していましたからね。
 戦時中と精神構造が日本人は変化していないのです。

 ロシア大統領が、ウクライナ侵攻で戦車を大量に繰り出したり、プロパガンダを広めたり、シンボルマークを考案したり、ウクライナ人をロシアの僻地(人口減少地域)に強制移住させたり(他民族を奴隷化)、ロシア兵士が民家から物品を略奪したりしている様子も第二次世界大戦のナチスドイツがしていたこととほぼ同じです。
 つまり、日本人もロシア人も1940年代から精神構造が変わっていない、成長していないということです。

 歴史は繰り返されるとはこういうことなんですね。
 兵器の性能が上がるという変化はあっても、人類は精神的に成長しないし、過去から学ばない、ということでしょうか。

 続報です。JR恵比寿駅に掲出されていたロシア語の案内板が明日から再び掲示されるそうです。よかったです!



 ロシアのプロアイスホッケークラブ「サラバット・ユラエフ・ウファ」のゼネラルディレクターは、ユースチームの選手が体調を崩し、クラブと長年付き合いのあったフィンランドの病院で手術を行う計画があったのに、突然電話がかかってきて「(フィンランドの病院は)ロシア国民にはもう医療サービスを提供しない。」と言われたとメディアの取材で述べました。
 あーあ・・・。命に関わる病気ではないのかもしれませんし、外国人に対するフィンランドの保険制度の問題もあるのかもしれませんが・・・。病院は人種差別をするべきではないですよ。命は命でしょ? と思うのですが、当然、「ロシア軍はウクライナの病院を攻撃して、多くの病人が死んでしまったし、怪我の治療もできない。軍事施設でもない病院を攻撃するなんて非人道的だ。ロシア人にフィンランド側が治療を拒否するのは当然。文句があるんなら、大統領に言え。」
という意見もあるのも分かります。

 個人的には戦争反対の人かもしれませんが、ロシア人というだけで、手術を受けられない・・・そんな社会になってしまいました。


 ウクライナに隣接するロシアのブリャンスクにある国境検問所のノーヴィエ・ユルコビチが今日、ウクライナ側から発砲されたとロシアメディアが報道しています。
 再びロシア領土への攻撃が行われたとしています。
 検問所には約30人の難民がロシアに避難しようとしており、攻撃の結果、7人負傷して、うち5人が重傷だそうです。
 この難民はウクライナ人で、「自ら望んでロシアへ逃げようとしている人たち」に対して、それを阻止するとウクライナ軍が攻撃してきた・・・ほら、ウクライナ人はウクライナ人を殺そうとしている証拠だというのが、ロシア側の主張になるわけです。 

 ・・・とここまで書いたところで、別の報道も入ってきました。
 被害を受けたのは国境検問所ではなく、集合住宅2棟で、妊婦を含む7人が病院に搬送されたということです。
 ロシア人民間人が被害を受けたのは初、という報道です。


 また別のニュースでは、やはりウクライナに隣接しているロシアのベルゴロド州の村に、ウクライナ側から攻撃があったものの、被害はなかったとロシアのタス通信が伝えています。


 ベラルーシとリトアニアの国境地帯に無人偵察機が飛行しているのをベラルーシ国境警備隊が発見し、撃墜しました。


 ウクライナでロシアの占領下に置かれた地域で、ロシアとの同化政策が始まっています。
 メリトポリのフェドロフ市長の話では、市内の学校が再開したものの、ロシア語での授業を強要し、抵抗する校長先生は警察へ連行。
 幼稚園では「占領者がまずやったのは、園児が着る刺繍入りの民族衣装を燃やすことだった」そうです。
 ボルノハバ市の学校では、ロシア国歌とドネツク人民共和国の国歌を流し、国旗も飾られていました。学校の周りをロシア兵士が取り囲み、教職員と子供は眉毛を八の字にした状態で、黙っているだけ。無表情で拍手はしていました。学校が再開して友達にも(全員ではなくても)会えるようになって喜んでいる子どももいるでしょうが、校舎には砲撃の跡が残り、電気も電話も通じていません。
 もともとこの地域はロシア語が優勢な地域だったようですが、人口は半分ほどになったようです。

 

ベラルーシのコロナウイルス感染者97万1469人。死者数6885人

2022-04-13 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月13日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は971469人になりました。1日の新規感染者数は899人です。また増えました。新規検査数も増えて6885件です。

 死者数は6885人です。

 965446人が回復しました。

 1298万件を超える検査数となりました。

2022年4月13日。ウクライナ侵攻から49日目

2022-04-13 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月13日。 

 ウクライナ当局は「野党プラットフォーム―生活党」の党首でロシアのプーチン大統領と親交が深いビクトル・メドベチュク氏を逮捕したと発表し、さらにウクライナ大統領はビデオ演説で「ロシアには(メドベチュク氏)と、ロシアの捕虜になっているウクライナ人との交換を提案する」と述べました。
 メドベチュク氏はすでに昨年に国家反逆容疑で捜査対象となっており、自宅軟禁状態に。そして今年2月に自宅から逃亡したと当局が公表していました。
 しかし、身柄を拘束したと昨日、発表され証拠写真も公表。
 手錠をかけられ、髪の毛ボサボサの写真です。
 ロシア側は、この写真の人物はメドベチュク氏かどうか確認できないとしています。
 見捨てる可能性もありますね。

 プーチン大統領はメドベチュク氏の娘の洗礼父という親しい関係です。(日本の報道では名付け親と紹介されていますが、洗礼父が正しいです。)
 洗礼父というのは、17歳以下の人が洗礼を受けるときに立ち会う男性のことで、宗教上の親ということです。
 生みの親と洗礼父と洗礼母は子どもを通じて親戚のような関係になります。
 昔は平均寿命が短かったので、生みの親が早死してしまった場合、未成年の子どもが成人するまでは洗礼父と洗礼母が洗礼子を養育しました。
 孤児にならないようにする昔の庶民の知恵ですね。
 日本も昔は、乳母や名付け親、烏帽子親などたくさんの大人が1人の子どもの養育に関わっていましたよね。
 現代では平均寿命も延びたので、洗礼父や母が、孤児になった洗礼子を育てる・・・ということはほとんどなくなってしまいました。
 国(一部は民間)が養護施設(孤児院)を作って、そこに孤児を集めるのが当たり前になっています。

 一方で、信仰深い人は、自分の子どもに洗礼を受けさせたいと希望するので、そのとき洗礼父や洗礼母を定めないと、正教会では洗礼自体を受け付けてくれません。
 そのため、親は子どものために洗礼父や洗礼母を見つけないといけないのですが、やっぱり親戚関係になるので、信頼できる人、仲がいい人、信仰心篤い人を友人の中から探すことが多いです。
 そして、メドベチュク氏の場合、プーチン大統領に頼んだということですね。

 この件について続報です。
 メドベチュク氏がウクライナ大統領となぜかトルコ大統領宛にビデオメッセージを作成し、公開しました。
 夫の拘束は違法であり、すぐに解放するよう求めています。
 
 ロシア大統領報道官は、ウクライナ大統領からの捕虜交換の提案について、ありえないと回答しました。
 メドベジュク氏はウクライナ人なので、ロシアは関係ないという考えです。
 メドベチュク氏、ロシア大統領から見捨てられましたね。
 ウクライナ国内の親ロシア派はどのように捉えるでしょうか。


 ロシア国防省は今日、ウクライナ第36海兵旅団の兵士1026人が、マリウポリで降伏したと発表しました。162人の将校が含まれるそうです。
 ウクライナ側は確認できていないそうです。
 このウクライナ兵士が降伏していますという発表や映像はこれまでもたびたびロシア側が発表しています。
 数字などどこまで正しいのかはっきりしていません。


 ベラルーシ大統領は、ベラルーシがロシアの一部になる(ロシア連邦の構成国の一つになる)可能性があるという情報について否定しました。
 ベラルーシ大統領もロシア大統領も「古いやり方で行動するほど愚かではない」とも述べました。
(ロシア大統領はドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国を独立国家として認め、ロシア連邦に入れようとしていますけど・・・。)


 イギリスのメディアは昨日、ロシアがフィンランドとの国境に向けてミサイルシステムを含む軍事装備を移動しているとされる映像を報じました。今年の夏NATO加盟の可能性があるフィンランドを威嚇する目的でしょうか。
 似たようなことを日本に対してしないか心配しています。

 スウェーデンは今年の6月末にNATOに加盟する申請の手続きを始めます。


 イタリアのコーヒーメーカー、ラヴァッツァはロシア市場から撤退、さらにウクライナでの販売も停止しました。
 

 自衛隊の輸送機をウクライナに派遣するそうです。
 駐日ウクライナ大使館からあふれるほど支援物資が届けられているそうなので、それを自衛隊機で運んであげてください。


 カザフスタンでは今年5月9日の戦勝記念日で、軍事パレードを行わないことを決定しました。
 ちなみにカザフスタンでは戦争反対デモをしてもよい国の一つです。


 セルビア大統領は、自国を守るために中国からFK-3防空システムを購入することを決定しました。
 すでにセルビアは、中国からHQ-22-FK-3対空ミサイルシステムを購入しています。
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者97万750人。死者数6882人

2022-04-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月12日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は970750人になりました。1日の新規感染者数は307人です。新規検査数もさらに減ってたったの2667件です。

 死者数は6882人です。

 965125人が回復しました。

 1297万件を超える検査数となりました。

2022年4月12日。ウクライナ侵攻から48日目

2022-04-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月12日。
 ロシアとベラルーシの大統領が対面会談中です。
 ロシアから、ベラルーシに対し、援軍を送るよう説得されている可能性があります。
 今日は宇宙飛行士の日なので、ロシア国内の宇宙基地を視察しています。ロシアから、ベラルーシに宇宙関連プロジェクトに参加できますよと提案されたようです。

 またロシア大統領はブチャでの住民殺害を「フェイクだ」としました。さらに
「(特別軍事行動の)崇高な目的は達成される。我々が承認したドンバス地方の共和国の人々を助けることが目的だ。ネオナチズムが現実に隣国に存在する。人々をネオナチから救い、ロシアの安全を確保する方策を取った。ほかに選択肢はなかった。」
と述べました。(もう始めてしまったもの、今更引っ込みつかないですよ。)
 両大統領による共同で記者会見では、
「ウクライナ、ベラルーシ、ロシアは統一された民族だ。ウクライナでは悲劇が起きているが、ルカシェンコ大統領が言ったように選択肢はなかった。」
 またウクライナとの停戦協議について、「ルカシェンコ大統領のおかげで始められた」と感謝し、述ベラルーシこそが協議の会場に最もふさわしいという認識を示しました。
 また、会談の中で、ロシアとベラルーシによる共通の防空体制の構築を議論したことを明らかにしました。
「我々の統合を強化することが重要だ。」
としていて、欧米諸国による経済制裁に対し、両国が共同で対抗する方針を表明しています。
 一方でベラルーシに参戦を求めるのではないか、と思われていましたが、そこまではしなかったようです。(あるいは、ベラルーシに求めたけれど、ベラルーシ大統領がはっきり決断しなかったので今回はそのことに共同記者会見では触れなかった・・・という可能性があります。)

 ベラルーシ大統領は、西側がベラルーシとロシアを「破壊」しようとしていると非難し、また、アメリカとEUが何年もの間この目標に向かっていると強調しました。
 さらに、
「ヨーロッパには、20世紀の30年代と40年代に、自身の新しい秩序を確立しようとした1人の人物がいた。」
と話しましたが、これはヒトラーのことを指しています。そして、
「その後すべてがどのように終わったかは、周知のとおり。アメリカ政府は過去から学ぶ時が来たと思う。私たち(ソ連人)の父、祖父、曽祖父は生き残り、最終的に彼(ヒトラー)に勝ちました。千年の歴史の中で何度も起こったように、私たち(ベラルーシとロシア)は(今回も)勝つ。」
と言いました。
 ここではアメリカをヒトラーになぞらえています。
 

 滋賀県長浜市内の旅館が、ロシアのウクライナ侵攻を批判し、ロシア人とベラルーシ人の今後一切の宿泊を停止しますという文章をホームページに掲載しました。
 旅館業法は、例外を除いて宿泊拒否を禁止しているため、滋賀県は11日に旅館を行政指導し、旅館は文章をHPから削除しました。
 今、コロナでどちらにせよ、ロシアやベラルーシの宿泊客自体とても少ないとは思いますが、旅館としてこのような差別発言をするのは違法ですよね。

 
 マリウポリで化学兵器が使われた疑いがあります。アゾフ連隊や、マリウポリ市議会が体調不良(呼吸不全)を起こした市民やウクライナ軍兵士が数名いるそうです。
 ロシア軍は化学兵器は使用していないと否定しています。
 情報戦が続いていて、いろんなニュースが飛び込んできては、内容が反対の報道機関もあり、判断が難しいです。

 CNNの取材によると、ウクライナで食料支援や避難支援を行っている現地のボランティア団体「ヘルプ・ピープル」は、マリウポリの住民を避難させようとしたバスの運転手9人がロシア軍に拘束され、連絡が取れなくなったと訴えています。
 この団体のミニバスの運転手計10人は、ロシア軍に包囲されたマリウポリの住民避難を支援するために私有車でドンバス地方に入ったのですが、ロシア兵に止められてロシアへ向かうよう指示されました。拒否すると運転手は拘束され、1人を除く全員と連絡が取れなくなったそうです。
 かろうじて脱出できた1人の話によれば、ロシア軍はマリウポリからの避難民を乗せた車を運転手から奪い、避難民をニコルスキ村に連行。運転手のうち3人はドネツクにある拘置所で拘束されているそうです。
 「ドネツクの拘置所で運転手は暴力的な尋問を受け、食事もろくに与えられず、恐ろしい状況に置かれている。残る全員は、最大で30日間、拘置所にとどまる権利があると告げられた」とヘルプ・ピープル代表は語っています。


 ベラルーシから持ち出す食料品の量に細かく制限がかかるようになりました。
 小麦粉、そば粉、そばの実、米、セモリナ、オートミール、キビ、砂糖、塩、マカロニは1キロ以上の持ち出しが禁止されました。
 植物油は1リットル以上は禁止。
 肉製品、乳製品、魚製品の缶詰は一度に3個まで。
 離乳食などには制限がありません。また国境地帯で販売されている場合(免税店など)は制限なく買えます。
 ・・・というわけで、上記の食品がこれから、不足気味になるという予測を国が立てているということの表れです。
 今のうちに買っておこうかなとも思ったのですが、今のところベラルーシでは、ロシアのような砂糖の買い占めなどは起きていません。


 今日付のザ・タイムズ紙によると、ロシア情報機関「連邦保安局(FSB)」第5局に所属する職員約150人がウクライナ侵攻前に「虚偽の情報」を大統領府に提供した責任を問われ、追放されたそうです。
 その職員の大部分は解雇され、一部は逮捕されました。第5局はロシア大統領がFSB長官だった1998年に設立されました。


 ビルド紙の報道によると、ウクライナ大統領は、ドイツ大統領のキーウ訪問と両国大統領会談を拒否しました。
 ドイツ大統領がロシアに近いというのが理由だそうです。
 つい最近ではイギリス首相がキーウを電撃訪問して、二人で市内を視察したり、握手したりしていたのですが。


 すでにロシアでコピー用紙の生産が滞り、品不足、そして価格高騰に陥っているという記事を書きましたが、コピー用紙の大部分をロシアから輸入しているベラルーシでもあっという間に店頭からコピー用紙が消えました。
 ネットでは2倍から3倍の値段で売られています。
 そこへ、朗報が飛び込んできました。ベラルーシ国内のドブルィシ製紙工場が、コピー用紙の製造を始めたのです!
 これでロシアから輸入しなくても自国内でまかなえます。さらにはロシアに輸出して儲けることができるではありませんか!
 だいたい、ベラルーシには広大な森が広がっているのに、製紙工場では、新聞紙、ノート用の紙、トイレットペーパーしか製造していないから、それ以外の紙はいちいちロシアから輸入しているということに、私は疑問を感じていました。
 このことは2016年に新美南吉ロシア語訳童話集「ごんぎつね」をミンスクで出版したときに、出版社から言われたことです。ベラルーシで本を印刷するためにロシアの紙をまず確保するところから始めないといけないのです。

 そして、ロシアへの経済制裁が始まると、紙の漂白剤をロシアが輸入に頼っていたため、コピー用紙の製造が停止してしまったことから、このような紙不足がベラルーシでも起こってしまったのです。
 私としては、日本語教室の授業で使う教材としてコピー用紙が必要なので、ベラルーシ国内で製造してくれると助かります!
 今日のニュースを読んだら、このドブルィシ製紙工場はすでに製本用の紙も製造できるようになっていたことが分かりました。だからコピー用紙も製造できるそうです。
 1日で500枚入りを2500パック製造でき、近いうちに店頭に並んで、品不足も解消するそうです。
 このニュースを読んで感動してしまった・・・(日本人の中には、「経済制裁が効いていないってことか」と思われる人もいるかもしれませんね・・・。)

 でも、経済制裁をかけられ、連鎖反応のようにいろんなところに影響が出てきていますが、こういうときこそ知恵を絞る企業や、逆に儲ける企業が出てくるということがよく分かりました。
 それと、やはり戦争中でも平和なときでも、ある程度国内で何でもまかなえるようにしいておくほうがいいですよ。
 特に食料自給率は高いほうがいいです。
 日本は食料自給率が低いのが短所だと思いますよ。
 その食料を自給するにもエネルギー資源が必要な時代であり、(米作りにも石油が必要。江戸時代などとはちがう。)そのエネルギー資源が乏しいのが日本の根本的な問題です。なのでエネルギー資源を確保する、特に自国内である程度まかなえるようにする必要があると思うんです。
  

ベラルーシのコロナウイルス感染者97万443人。死者数6877人

2022-04-11 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月11日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は970443人になりました。1日の新規感染者数は302人です。新規検査数は前日より減って6302件です。

 死者数は6877人です。今日も新規死者数は3人だけと少数です。

 964931人が回復しました。

 1297万件を超える検査数となりました。

2022年4月11日。ウクライナ侵攻から47日目

2022-04-11 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月11日。

 チェルノブイリ原発について続報です。放射性物質がロシア軍に盗まれただけではなく、放射線監視のための分析実験室が破壊されたほか、分析装置が盗まれたり、破壊されたり、作動しないようにされていることが明らかになりました。
 職員は3週間ぶりにやっと交代ができました。しかし原発の近くを流れる川に架かる橋が破壊され、施設へ向かう職員は船で移動する必要があるそうです。

 職員の証言によると、放射性物質を素手で触って運んだりするロシア兵もいたそうです。
 3月9日からほぼ3日にわたって外部からの電力供給が途絶え、プールで冷却されている使用済み核燃料をどうするのか、BBC放送に職員の男性1人は「人類にとって悲劇となるのが怖かった」と語り、非常用の発電機を動かすためにロシア軍から燃料を盗んで対処したそうです。

 原発内部に入ったCNNは、ロシア兵が寝泊まりしていた施設内の部屋では、他の場所よりも放射線量が高かったと報じました。赤い森など高い汚染地域に出入りしたロシア兵の靴に付着した放射性物質が影響したというウクライナ当局の見方を伝えています。

 
 スロバキアがソビエト時代に開発された長距離地対空ミサイルC-300(S-300)をウクライナに輸送しましたが、それをロシア軍が破壊したとロシアのメディアが報道しています。
 ドネプロペトロフスクの郊外に配置されていたミサイルC-300をロシアのミサイル、カリブル(別名クラブ)で破壊したので、西側からのウクライナ支援は役に立ちませんよ、と言いたいようです。
 もっとも、この内容はウクライナ側は確認していないようで、アメリカでもそのような事実は確認できないとしています。


 ドイツ各地で先週末、親ロシア派によるデモが行われました。
 ドイツ国内のロシア語話者は、差別されたり、ヘイト被害にあっているため、それに反対する人たちがデモをするのは当然と言えば当然ですね。ロシア人に対する差別をするな、と訴えているわけです。日本国内に住んでいるロシア人あるいは新ロシア派も同じデモを組織する可能性はありますよ。

 ドイツにはロシア系住民120万人、ウクライナ系住民32万5000人がいるそうです。
 フランクフルトでは昨日、約800人が参加する親ロシア派デモが行われました。参加者はロシアの国旗を手に、ロシア人へのヘイトに抗議しました。ウクライナへの支持を示すデモも行われ、それには2500人が参加。
 ハノーバーではロシア語話者の呼び掛けで約600台の車両が集結。
 オスナブリュックでは親ロ派デモに200人が参加。同じ場所でウクライナ支持のデモも起こり、参加者は3500人でした。
 シュツットガルトやリューベックでも親ロシア派デモが行われてました。
 親ロシア派と親ウクライナ派が衝突しないように、地元警察は規制線を張りました。
 ウクライナの駐独大使は、現地の当局が親ロ派デモを許可したことについて、ドイツにとって「大きな恥」だと非難しました。

 ドイツのメディア大手であるアクセル・シュプリンガーは今日、同社が発行するウェルト紙で、ロシア政府系テレビの放送中に「戦争反対」のメッセージを掲げて抗議したマリーナ・オフシャンニコワさんが、記者として働くことになったと発表しました。


 世界銀行は10日、経済の成長率見通しを発表しました。それによると、ウクライナは22年の実質成長率がマイナス45.1%と、記録的な落ち込みになるそうです。
 ロシアは、マイナス11.2%になるという予想。
 ベラルーシもマイナス6.5%になるという予想です。


 エアーチャイナは今年の7月1日までベラルーシとのフライトを停止しました。
 トルコのミンスク・イスタンブール間のフライトも5月15日まで停止します。
 ミンスク・テルアビブとミンスク・クラスノダール間のフライトも停止されました。


 この週末、3日間でウクライナ避難民約1600人がベラルーシへ入国しました。

 ロシア国防省は、ウクライナ側から65万8000人以上がロシアへ「避難した」と発表し、うち12万人以上が子どもだと説明しています。
 この数字がどれぐらい正しいのか分かりません。
 ロシアは人手不足、少子化、人材流出などで、労働力が不足している地域がたくさんありますから、そこへ意図的に入植させられたと思います。
 戦争の持つ一面です。


 チェチェン共和国の首長、カディロフ氏はロシア大統領から、まずドンバス地方をロシア軍の支配下においてから、キーウを攻略せよと命令を受けたと発言しました。(この人、こういう話をぺらぺらしゃべって大丈夫なんでしょうか?)

 
 オーストリア首相はモスクワでロシア大統領と対面会談をしましたが、「友好的なものではなかった」そうです。
 
 ワルシャワにあるロシア大使館にポーランド当局がやってきて、中にあったものを押収していったそうです。

 国際スワップ・デリバティブ協会が、ロシア鉄道をデフォルトと認定しました。

 ロシア人が大学生がベラルーシの大学で学ぶ場合の授業料はロシア・ルーブルで支払われることになりました。

2022年4月10日。ウクライナ侵攻から46日目

2022-04-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月10日。ミンスクはようやく穏やかな天気となりました。

 ウクライナは、ベラルーシの教育機関の卒業証書を認めない決定を出しました。
 例えばベラルーシの高校の卒業証書を提示して、ウクライナの大学に入学や留学をしようとしても、高卒と認めないから、入学試験も受験できないということです。
 同様に大学の卒業証書を見せても、大卒とは見なされないので、就職に不利になります。
 つまり進学にしろ就職にしろ、ベラルーシで教育を受けた人はウクライナに来るなということです。


 ロシアでは書店に警察が入り、ウクライナ関連の書籍を全て没収しています。
 店員やそのとき偶然書店内にいた客も身柄拘束されたり、取り調べを受けたりしています。

 ロシアで反戦のビラを貼っていた人が捕まり、12日間留置所に入れられていたと報道されていますが、大統領選挙後、デモ参加者や偶然近くを歩いていた人が拘束されて、取調べ中に暴行を受けたりしたのを毎日ニュースで読んでいた私はもう感覚が麻痺してしまったのか、ロシア人の反戦活動家逮捕のニュースを聞いても、「12日間? 大して長くないな。この人、留置所のトイレの写真を撮ってるけど、スマホが手元にあったの? ロシアの留置所、優しいな。トイレも使えているみたいだし。ベラルーシよりましだな。」と思ってしまいました。

 今日から日本の対ベラルーシ経済制裁の一つが発動します。
 ベルアグロプロム銀行、ダブラビト銀行、ベラルーシ共和国開発銀行の3行そして、ベラルーシ大統領の長男と次男、大統領報道官、内務大臣など12人の資産凍結と取引禁止です。
 またベラルーシ国防省の輸出禁止も導入しました。どれぐらい効果があるのか、私にはよく分かりません。

 アメリカの格付け会社「スタンダード・アンド・プアーズ・グローバル」はロシアの外貨建て国債を「部分的なデフォルト(債務不履行)」とみなす格付けに引き下げた後、ロシアに関連するすべての格付けを取り下げました。
(もうすぐベラルーシも同じことになるでしょう。)


 フィンランドとスウェーデンがNATOに近く加盟することになりました。
 早ければ今年の夏です。(ウクライナはなかなかNATO加盟が認められないのに・・・)
 今回のロシアのウクライナ侵攻を見たら、隣のフィンランドが焦って、対ロシア国境地帯にNATO軍をすぐ配置したいと思うようになるのは当然ですよね。
 ただ、これを知ったロシアはどう思うでしょう。
 NATOがロシアにじりじり近づいてくるのがロシアは最も嫌うことです。なので、その夏のフィンランド加盟前に、それを阻止しようとロシアがフィンランドに侵攻する可能性も出てきました。今年の夏までにって、もうすぐですよ。
 フィンランド侵攻のためにロシアが軍をウクライナから配置し直して、その結果今回のウクライナ侵攻が収まるという皮肉なことになるかもしれません。

 EU加盟国なのにロシア寄りのハンガリーがEUから除名される可能性も出てきました。

 NATO事務総長はイギリスのデイリーとのインタビューで、NATO圏境に常時軍隊を配備する計画を立てていると話しました。具体的には、さらなるロシアの侵略を防ぐためであるそうで、つまりロシアとNATOの間の戦争を想定して前々から準備しておく、ということです。
 その圏境がはっきりしていないと軍の配置もできませんから、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟をはっきりさせたいという流れになるでしょう。


 国際原子力機関はウクライナ側からの報告として、チェルノブイリ原発の放射能汚染レベルが上昇しているが、限度内だと発表しました。
 また保守の職員が不足しているので、安全確保のため、可能な限り早急に専門家をチェルノブイリに派遣する必要性があるとの認識を示しました。

 あの赤い森でロシア兵が掘った塹壕の跡も調査されていますが、確かに放射能レベルは高いほうでした。どれぐらい長くここで穴を掘っていたのか知りませんが、5日間そこにいただけで、1年間の許容限度を超えるレベルでした。

 
 ロシアのメディアの報道です。
 マリウポリの商業港で、ウクライナ軍であるアゾフ連隊が外国籍の船舶を押収しました。
 外国籍と言っても具体的にどこの船舶なのかはっきり報道されていません。
 船の名前は「ツァレブナ」と「レディ・オーガスタ」だそうです。
 ドネツク人民共和国の民兵の話によると、アゾフ連隊は乗組員を人質にとって、甲板から砲撃をしているそうです。
 乗組員の命を救うためにドネツク人民共和国民兵とロシア軍は協力して、抗戦中だそうです。
 調べてみたら、「ツァレブナ」はブルガリア船籍、「レディ・オーガスタ」はジャマイカの旗を掲げているそうです。


 また衝撃ニュースです。
 ウクライナのチェルノブイリ原発周辺の立ち入り制限区域の管理当局は今日、ロシア軍が、制限区域内にある研究所から133個の高レベルの放射性物質を盗み出したとフェイスブックで明らかにしました。
 管理当局は「素人が扱えば、少量であっても死に至らしめる」ほどの高レベルだと指摘しました。
 今、この放射性物質はどこにあるのでしょう?
 容器は? 周りのロシア兵士は防護服を着ているのか? 状況が分からないので何とも言えません。
 チェルノブイリなどのウクライナにある原発を占拠したのは、放射性物質を盗むことがそもそもの目的だったのでしょうか。
 何のために? おそらく核兵器に応用するためでしょう。そのために自国の兵士が被爆して死んでしまってもいいと、ロシア政府は考えているようです。



ベラルーシのコロナウイルス感染者97万141人。死者数6874人

2022-04-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月10日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は970141人になりました。とうとう97万人台です・・・。1日の新規感染者数は525人です。新規検査数は前日より減って11743件です。

 死者数は6874人です。今日も新規死者数2人だけです。

 964722人が回復しました。

 1296万件を超える検査数となりました。

2022年4月9日。ウクライナ侵攻から45日目

2022-04-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月9日。
 
 ウクライナからベラルーシへ一時撤退したロシア軍の兵士がベラルーシで何をしているのか地元メディアが報道しています。
 ベラルーシの森の中でテントを張ってそこで寝泊まりしている。
 村の馬小屋や農場の納屋で暮らしている者もいる。
 ウクライナ国境に近いナロブリャではロシア兵士がフリーマーケットを開催。売っているものは、洗濯機、食器洗い機、冷蔵庫、宝石、車、おもちゃ、皿・・・などウクライナ民家から略奪したものばかり。
 商品(盗品)の搬送にはロシア軍のトラックを使用。
 ロシア兵から商品を買うことを強要されるベラルーシ人もいます。みんな嫌がってそんな市場に近づかないでいるらしいですが、買わないと脅してくるらしいので、地元の役場で働いている人は無理やり買わされている可能性が高いです。
 ベラルーシ人からしたらいい迷惑です。

 モズィリではロシアの宅配サービスを利用して、多くの兵士が略奪品をロシアの自宅へ発送しています。
 窓口の防犯カメラに3時間に渡って延々小包を発送しています。
 発送物の重さは合計2トンだそうです。

 発送作業の仕事をしていた女性へのマスコミインタビューでは、
「負傷したロシア兵(戦友)の私物を家族に送ってあげていた兵士もいた。(盗品ばかり送っていたわけではない)」
という証言や、
「ここはロシアより物価が安いから、自分の子どもにおもちゃなど送っていた兵士もいた。」
という証言もあります。
 まあ、ロシアよりベラルーシのほうが物価が安いですよ。
 でもウクライナからの盗品だったら、物価が安いとかいう話ではないです。
 ともかく、「ベラルーシでは革靴がロシアの半分の値段だ!」
などとはしゃいで、ロシア人がベラルーシで爆買をしているのはまちがいないようです。モズィリのショッピングセンターにも押しかけています。
 そして買い物に必要な予算は、ウクライナからの盗品を売って、ベラルーシ・ルーブルにしているようです。
 ロシアにベラルーシ・ルーブルを持って帰っても使えないので、ベラルーシにいるうちにモノに換えて、自宅に郵送しておこうという考えのようです。
 
 一つ気になっているのは、ロシア兵がディーゼル燃料をベラルーシ人に売りつけようとしていることです。
 しかも、2月にロシアとベラルーシが合同軍事演習をベラルーシ国内でしているときから、地元住民にロシア兵がディーゼル燃料いりませんかと売りつけていたそうです。(ラジオ・フリー・ヨーロッパの取材による)
 ディーゼル燃料ということは、戦車用です。
 つまり、戦車の燃料として軍備として用意していたディーゼル燃料をロシア兵士が抜き取って、ベラルーシ人に売りつけ、現金に換えようとしているということになります。
 軍規違反で処罰されないのでしょうか。
 
 またウクライナ国境に近いゴメリ州の病院がロシアの負傷兵であふれかえり、ベラルーシ人患者の治療は後回しになっているそうです。
 
 それからストレスが溜まっているせいか、ウオッカを飲みすぎてずっと酔っ払っているロシア兵士もいるそうです。
 それで交通事故に遭う兵士もいるとか・・・。
 

 ケイマン諸島の地元メディアは、今日、ケイマン諸島の金融機関が73億ドルのロシア関連資産を凍結したと報道しました。経済制裁の一環です。それにしてもこんなところにもロシア人富豪や政治家は資産を隠しているんですね。


 ロシア国内での閉店を決定したうどんチェーン「丸亀製麺」が、ロシア側により屋号を「マル」に勝手に変更され、メニューやサービスは同じまま営業を続けています。商標の不正使用で、儲けはロシアの懐へ・・・。
 ロシアン・ビジネスですね。


 今日、イギリス首相がキーウを電撃訪問しました。ウクライナ大統領と対面会談しました。すごい行動力ですね。

 EUの欧州委員長も8日ブチャを視察。虐殺の跡を見てショックを受けています。


 キーウ近郊のマカリウ村で132人の民間人の射殺死体が集団埋葬されていることが明らかになりました。


 ロシアとベラルーシの運送会社の車両はEU圏にもう入れなくなるようです。長距離陸上輸送ができなくなりますね。


 ポーランドはウクライナに対してロシア寄りのハンガリーを批判し、ポーランド・ハンガリー両国間の関係を凍結させるとポーランド副首相が述べました。


 ベラルーシ・ルーブルはここのところドル、ユーロ、ロシア・ルーブルに対してややルーブル高になっています。
 インフレも少しましになるでしょうか。


 マリウポリで262人のウクライナ海軍兵士が降伏し、捕虜になったとロシア・メディアが伝えています。


 ドイツ内務省はドイツ国内でロシア語を話す市民に対する攻撃的なヘイトが発生していることを認めました。
 侮辱や脅迫、身体的暴力や物的損害など、ロシア語を話すドイツ市民に対する少なくとも200件の犯罪が毎週発生しているそうです。
 またロシア商店や施設への攻撃(損害を加える)も起こっており、ドイツの都市部では警察のパトロールが強化されています。

 
 私の娘の大学のクラスで、同じクラスの学生(両親はベラルーシ人とウクライナ人)が、大統領選挙の後、政治的にベラルーシに賛同できず、特に反政府活動をしていたわけでもないのですが、両親の意向もあり、ベラルーシの大学は退学して、ドイツの大学に編入しました。
 この人は今、ドイツでウクライナの国旗を持って戦争反対運動をしています。


 ウクライナ都市テルノピリの市長は今日、同市にあるロシアの国民的詩人、プーシキンの銅像を撤去したとSNSに投稿しました。 
 プーシキンは現在のロシア連邦を代表する詩人ではなく、ソ連より前の帝政ロシア時代に生きていた詩人なのですが。
 
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者96万9616人。死者数6872人

2022-04-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月9日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は969616人になりました。1日の新規感染者数は940人です。新規検査数は前日より減って10999件です。

 死者数は6872人です。新規死者数2人だけとは激減しました。

 964343人が回復しました。

 1295万件を超える検査数となりました。

2022年4月8日。ウクライナ侵攻から44日目

2022-04-08 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月8日。ミンスクは2日続きの雨です。

 ベラルーシ政府は正式に「ベラルーシの」非友好国を発表しました。
 オーストラリア、EU諸国、カナダ、リヒテンシュタイン、ノルウエー、ニュージーランド、アルバニア、アイスランド、北マケドニア、イギリス、アメリカ、モンテネグロ、スイス。
 ・・・日本は入っていません。


 日本外務省は日本に駐在するロシア外交官の一部を国外追放する方針です。
 当然、ロシア側が対抗措置として、ロシアに駐在する日本の外交官を追放するでしょう。


 ロシア大統領報道官は昨日、スカイニューズ・テレビのインタビューでウクライナ侵攻以降、
「(ロシア軍の)部隊に甚大な損失が出ている」と認めました。
 さらに「われわれにとって大きな悲劇。わが軍は作戦を終了させるため最善を尽くしている。予見可能な将来においてロシア軍の作戦が目標を達成するか、停戦交渉によって(戦闘が)終了することを望んでいる」と強調し、ロシア側が戦闘の終結を望んでいることを示唆しました。


 ウクライナ各地で市民の大量虐殺が明らかになっていますが、ウクライナ軍もロシア兵捕虜を殺害したとする映像がSNS上に投稿されています。
 戦争なんてそんなものです・・・ロシアが侵攻した(加害者)だからウクライナは被害者とか、かんたんに区別できなくなります。
 戦争が長引けば長引くほど、あちこちにほころびや、隠れた犯罪行為が増えていきます。当事者も極限の精神状態に追い込まれると、どんどんまともな行為ができなくなり、律することも制御することもできなくなります。

 
 ロシア兵がウクライナの民家から盗んだ家電製品などをベラルーシに撤退したときに持って行き、ベラルーシの郵便局から自分の家族宛に郵送しています。ベラルーシ・ロシア間の郵便は全く問題ないし。
 ベラルーシ人向けにベラルーシ南部の町で販売しているということでしたが、家族に戦利品としてプレゼントもしているということですね。
 私はテレビや洗濯機を夫からもらってもうれしくないです・・・。
 一方、喜ぶ人もいるだろうし、「私の夫はできる人なのよ。」と惚れ直す人もいるのでしょう。

 はっきり言って、やってることが第二次世界大戦のソ連兵と同じです。
 私の夫の父(すでに他界)はソ連兵士として敗戦直後ドイツまで行きましたが、そこでお金持ちのドイツ人の家から女性用の毛皮のコートを戦利品として実家に郵便で送りました。
 その姉妹はそれを着て、村中の人に見せて回ったそうです。姉妹からすると、「すてきなコート! 都会のセンスだわ。ナチスドイツ、ざまあみろ。ソ連は勝ったのよ。」と自慢。義父も自慢話として、自分の子どもやその妻(私)ににこにこ笑いながらこの話をしていました。
 と、同じような状態になっているロシア兵とその家族が今、存在しているんだろうなあと思います。1940年代と同じなのです。


 ロシア語のニュースをチェックしていると、「ウクライナの駅で砲撃。トーチカ(弾道ミサイルシステム)2発がクラマトルシク駅に命中。死者30人。負傷者多数。ウクライナ軍の攻撃。」というロシアメディアのニュースが目に飛び込んできて、驚く。続いて日本語のニュースを見ると同じ攻撃が「ロシア軍の攻撃」となっていることに気がつく。・・・ということを毎日繰り返しています。
 (ちなみにウクライナ側の報道の中には、トーチカではなく、短距離弾道ミサイル、イスカンデルだというものもあります。まあ・・・殺されてしまった人からしたら、ミサイルの種類なんかどうでもいいんですが・・・失われた命はもう戻ってこないです・・・。)

 市長によると今日の午前10時頃、クラマトルシク駅には4000人の避難民がいました。
 ミサイルにはロシア語で「子どもたちのために」と書いてありました。
 ロシア語で書いたら、ロシア軍のミサイルだという証拠になるのでは?と思いますが、結局ウクライナ軍がロシア軍に罪をなすりつけるためにロシア語で書いたとも言えます。
 それからこの「子どもたちのために」ですが、「子ども用ミサイル」というわけではないです。
 訳し方によっては、子どもを殺された人がこのミサイルはその子どもの復讐用、とも捉えられます。
 ただ、ロシア人の子どもは死んでいないですから、このように訳せないです。


 日本はロシアからの石炭の輸入を禁止します。
 日本はロシア外交官8人を国外追放することを決定しました。

 ロシアはポーランド外交官45人を国外追放することを決定しました。


 Acerがロシアから撤退することを発表しました。

 スイスの銀行にある約900人のロシア人の銀行口座が凍結されました。1500億~2千億スイスフラン相当のロシア関連資産が預けられているそうです。

スロバキアが秘密裏にソビエト時代に開発された長距離地対空ミサイルC-300をウクライナに輸送しようとしています。(報道されている時点で秘密ではなくなってますが。)


 ロシアのウクライナ侵攻後、半月で約20万人がロシアを離れました。多くは富裕層や知識層です。
 2020年の大統領選挙後のベラルーシと同じことが起きています。
 こうして優秀な人材はいなくなり、人手不足となり、国の経済は形骸化していきます。若い世代が出ていくので少子化も加速するでしょう。


ベラルーシのコロナウイルス96万8676人。死者数6870人

2022-04-08 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月8日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は968676人になりました。1日の新規感染者数は945人です。新規検査数は前日より減って12513件です。

 死者数は6870人です。

 964043人が回復しました。

 1294万件を超える検査数となりました。