電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

佐伯一麦「Nさんの机で~ものをめぐる文学的自叙伝」で辞書を取り上げる

2016年05月10日 06時05分17秒 | Weblog
辞書というのはふしぎな魅力があるようで、エッセイなどにも取り上げられることが多いものです。地元紙・山形新聞に連載されている佐伯一麦「Nさんの机で~ものをめぐる文学的自叙伝」でも、4/13から辞書にまつわることがらを取り上げています。とりわけ、奥さんの留学に付き人のように同行したノルウェーの首都オスロで、「ノルウェー・英語辞典」を入手して、世界が広がる感じがするあたりは、本当にそのとおりだろうと思います。

あるおばあさんが、「文字を覚えたら、世界がこんなに美しいとは思いませんでした」と語ったというエピソードは素晴らしいものですし、それだけにベルンハルト・シュリンク著『朗読者』の悲劇性が痛切に思われます。

このテーマ「辞書」はさらに続きそうで、辞書が嫌いではない(^o^;)当方も、興味深く楽しみにしています。

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