電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ヤンネ舘野ヴァイオリン・リサイタルでシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」(ピアノ伴奏版)等を聴く

2016年05月06日 21時40分24秒 | -室内楽
ゴールデンウィークも後半の5月5日、子供の日の休日は、時おり小雨がパラつきますが、なんとか曇りのお天気です。朝から午前中いっぱいかかって、少し離れたところにある果樹園の草刈りを敢行、半日かかってようやくきれいになりました。昼食後は、お米を搗いて家庭サービス。午後からは、山形市の文翔館議場ホールに出かけました。本日は、ヤンネ舘野さんのヴァイオリン・リサイタルで、作曲者シベリウス自らが編曲したピアノ伴奏版のヴァイオリン協奏曲が聴けるということで、ずいぶん前から注目していた演奏会です。



文翔館の無料駐車場に着くと、さすがはゴールデンウィーク! 満車で入れません。時間に余裕がありましたので、そのまま順番待ちに並ぶと、先の車が次々にあきらめて別の駐車場に移動したようで、ほどなく駐車できました。



文翔館議場ホールの設営は、ホールの北側に音響反射板が四枚、その前(南側)にグランドピアノを据え、低めのマイクロホンが二本立っています。ピアニストの右手側に、ヴァイオリン独奏者が立つ場所に譜面台がセットされ、その斜め上方の高い位置から二人の奏者をねらうのは、もしかして映像用の小型カメラでしょうか。



聴衆は、反射板の前のステージ区画を半円形に囲む形で座ります。今日はいつになく華やいだ雰囲気で、妙齢のご婦人方がやけに多いように感じます。座席の数はおよそ二百席くらいとみましたが、ほぼ満席に近い状態で、すごいですね~。開演前に、実行委員長の大内勝利さんがご挨拶と諸注意を行いました。本日のプログラムは、

  1. シベリウス ノヴェレッテ Op.102
  2. シベリウス 夜想曲 Op.51-3
  3. シベリウス ヴァルス・オーバード・メヌエット Op.81
  4. モーツァルト アダージョ K.261
  5. モーツァルト ロンド K.373
  6. ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲 (ハイフェッツ編)
      以上、ヴァイオリン:ヤンネ舘野、ピアノ:白田佳子
     ~休憩~
  7. シベリウス 即興曲 Op.5-5   ピアノ:白田佳子
  8. シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
      ヴァイオリン:ヤンネ舘野、ピアノ:白田佳子

というものです。シベリウスは1865年12月8日生まれですので、生誕150年がわずか23日で終わるのはおかしいと、引き続きシベリウスのアニバーサリー・イヤーを継続しての、シベリウス特集でしょうか。

素人音楽愛好家ですので、ノヴェレッテや夜想曲、即興曲などのシベリウスの曲は、初めて聴きます。でも、ステキな音楽ですね!
モーツァルトのアダージョとロンドは、チャーミングな音楽ですし、ハイフェッツ編曲の「牧神の午後」は、ドビュッシーの雰囲気がたっぷり出ています。



そしてシベリウスのヴァイオリン協奏曲。シベリウスは北欧のひんやりした雰囲気だなんて誰が言った(^o^)/
ピアノ伴奏で聴くヴァイオリン・ソロは、ヴァイオリニストを目指したというシベリウスが目一杯つめこんだみたいな技巧が満載。オーケストラで聴いていたときは、オーケストラの大きなうねりに惑わされていたんだろうな、と感じます。ピアノ伴奏も、オーケストラ部の構造というか、骨格というか、むき出しの状態で受けとめることができます。

聴衆の拍手に応えて、アンコールは:
ハチャトリアン「ガイーヌ」より、「アイシャとナントカ(^o^;)のダンス」
ガーシュイン「サマータイム」(ハイフェッツ編)
デイブ・ブルーベック「テイク・ファイブ」
ディズニー映画「アナと雪の女王」より「Let it go」
最後は、「端午の節句なのでタンゴを」というヤンネさんの駄洒落に笑ったものの、曲名はわかりませんでした(^o^)/

いや~、今回も良い演奏会でした。

オマケ画像追加:摘花前のリンゴの花です。これから、中心花を残し、周囲を囲む花を摘まなければいけません。まだまだ仕事は続きます(^o^;)>poripori



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