電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

資源回收で雑誌等を処分

2006年05月07日 22時22分21秒 | Weblog
このゴールデンウィーク中に、毎年恒例の地域の資源回收が行われた。中学生を中心とした子どもたちが、保護者が運転する軽トラック等と一緒に資源回收に歩き、各家庭から雑誌やビン、空き缶、ダンボール、古新聞などを集める。集約場所には資源回收業者の大型トラックが待機していて、人海戦術で集めた資源ごみを引き取って行く。
このリサイクル・ボランティアは、よく考えればすごいシステムだ。いくら有意義な活動であっても、ただばたらきではいつか中断してしまう。ところが無償の労力奉仕ではなくて、ちゃんとお金になって、地域の子どもたちの活動資金になっている。そのために。中断されることなくきちんと毎年行われ、各家庭でもそれを当てにして古紙やビンなどを仕訳して待ってくれている。

わが家でも、だいぶ雑誌や新聞紙、ダンボール、空きビンや空き缶類を出した。一部の新しい雑誌類は、ブックオフに持っていこうかとも思ったが、最近のブックオフはクラシック音楽CDの最低価格が@750と、なんだか魅力が薄くなったのでやめにした。地域の活動に協力した方がまだ気分がいい。
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童門冬ニ『近江商人魂』(下)を読む

2006年05月07日 06時15分23秒 | 読書
ゴールデンウィーク後半を利用し、童門冬ニ著『近江商人魂』下巻を読みました。こんなときでないとなかなか読めませんので、読書三昧を決め込んでいます。

織田信長の死後、柴田勝家と羽柴秀吉の後継争いが起こります。蒲生氏郷は秀吉側につくことを決意しその重みを増していきます。利兵衛は氏郷に従い政商の道を歩もうとしますが、必ずしも思惑どおりにはいきません。仁右衛門は行商一筋、中仙道のほか長男とともに北陸道に販路を求め、古着を商います。さらに木綿の直接仕入れを求めて東海道に進出、現金買入れで活路を開きます。
天下人となった秀吉は、奥州の伊達政宗と関東の徳川家康を押えるため、蒲生氏郷を会津に転封します。氏郷の町作りで会津若松は飛躍的に成長し、利兵衛も成長します。商売に精を出す妻や息子たちに恵まれた仁右衛門は、後継者の育成に成功したと言えるでしょうが、秀吉も蒲生氏郷も、権力争いの中で後継者の育成に成功したとは言えないでしょう。

わかったようなわからないような、なんだかヘンな読後感です。とにかく、ものを粗末にせず、徹底的に利用して商売に生かしたのが近江商人であり、当地の「おみ漬」が「近江漬」からの転化だとする説も、あながちありえないことではない、という程度の認識は得ることができました。

写真は、巣箱を出入りするミツバチです。
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