天皇陵を訪ねる旅はその道すがらに楽しみがありますが、猛暑の時期はさすがに長歩きは辛いです。
先に訪ねた近衛天皇陵脇に宮内庁の詰所?があり、数人の方が居られたので次に訪ねる、鳥羽天皇・白河天皇陵の位置を確認します。
樹木の影がくっきりと映る真夏の昼下がり、体力温存第一最短距離で目的地に着きたい一心でした。
鳥羽天皇陵は事前に調べておいた場所とは微妙に違っていて、用心深く確認したのが正解でした。
ほとんど自分の勘に頼って進むのが常ですが、熱中症の危険を考えれば当然のことでしょう。
綺麗な石畳道が整備されています。
照りつける太陽を避けて、樹木の影を拾いながらゆっくりと歩を進めます。
第72代白河天皇・第74代鳥羽天皇が譲位後、院政を敷いた鳥羽離宮跡がこの地であったようです。
丁寧に刈り込まれた植え込み越しに制札版が見えました。
やれ!やれ!
鳥羽天皇陵も見慣れた土盛りの墳墓ではなく、なんと宝形造りの建屋でした。
玉垣の奥には、桟唐戸と白壁に囲まれた寺院風建築がありました。
真言宗豊山派安楽寺院の1塔頭の感じを抱かせますが、これが鳥羽天皇御陵です。
鳥羽天皇御陵に間違いはありません。
父堀河天皇が崩御され鳥羽天皇は5歳で即位しましたが、その後も祖父白河法皇の院政時代が続きました。
第74代鳥羽天皇の御陵印です。