炎天下と言ってもよいほどの気候、堰堤直下で待つことしばし…
中央付近に等身大のダミー人形がぽつんと見えるが、その横二門の口から暴れ竜が飛び出す。
始まった!この口は、中位標高放流設備と言って、通常の水位調節に用いられる。
轟音と共に二頭の恐竜が暴れだした。
人口設備でこれほどの迫力を感じるものは、他に類を見ない。
目をつぶったまま、やみくもにシャッターを切った。
この人たちの根性は、半端ではない。
これは「非常用洪水吐」と言い、文字通り堰堤を越えるほどの豪雨時に放出する。
もちろんオイラは見たこともなく、資料映像をちゃっかり拝借した。
帰り際、堰堤脇の斜面に咲く一枝に、そっとお礼を言って温井ダムを後にした。