天台宗の山岳信仰が今に残る、大分県の国東半島を訪ねました。
地元の皆さんの“おもてなし”に触れた、至福の旅でした。
国東半島と云えば石仏が有名ですが、ちょっとめずらしいものを拝観。
青宇田(あうた)の画像石に線刻された、石仏を紹介します。
さかさまになっているので、不謹慎とお叱りを受けそうですが、彫が浅いので逆光で像を浮かび上がらせています。
続いて旧暦1月7日に“修正鬼会(しゅじょうおにえ)”が行われる、天念寺を訪ねました。
家内安全、五穀豊穣、無病息災を念ずる行事です。
災祓の赤鬼と鎮めの黒鬼が、松明の灯りを使って、祈ってくれるものです。
本殿には国東には珍しい、整ったお顔の薬師如来が鎮座されています。
屋根裏は跳ね上げ構造の桁組みになっており、細い丸木を編み上げて天井にしています。
中で火を焚く事と関係があるのでしょうか?
背後の岩盤に食い込むように建てられた本堂。質素な佇まいです。
天念寺前を流れる川中に掘られた、その名もズバリ:川中不動。
満開の彼岸花と共に、私達を迎えてくれました。