真言宗の開祖:弘法大師空海が開いたとされる四国88カ所、律令時代の7~8世紀日本全国に「五畿七道」が整備された後、海路を経て四国に、阿波、土佐、伊予、讃岐の国府(国分寺)へ官道が通じた。ここを修行僧などが巡り始めたのが平安末期と言われ、四国88カ所の始まりとされている。
この時代の遍路は宮廷関係者や貴人、修行僧等ごく一部の人に限られており、一般人遍路のルーツは、弘法大師にむごい仕打ちをした伊予の長者:衛門三郎が、その行いを悔いて霊場廻りをしたのが始めとする説もある。
88カ寺の内81カ寺が真言宗、後は天台宗:4カ寺、臨済宗:2カ寺、曹洞宗:1カ寺となっている。
不思議なのは15番阿波の国分寺が曹洞宗である事。全国の国分寺は聖武天皇の勅願で建立されたもので、道元によって曹洞宗が開かれるのはずっと後の事だから…