萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

野球は面白し。

2010年04月27日 | 野球


この前の日曜日の試合は9-10で負けた。事実はそうなのだが、何か釈然としない。負けた気はしないのに、負けてしまったのだ。試合を通して、はっきりわかったことは実力は間違いなく我々の方が上だったことだ。では、何故負けたか。というと、酷かもしれないが、監督の“考え過ぎ”による投手起用にあった、と思う。

監督は「このまま決勝まで行けば決勝だけは7イニングではなく9イニングまであるので、小生とTだけでなく、もう一枚投手を準備しておきたい。」と言って、この試合はKを先発マウンドに送り込んだ。まだベスト8の段階で決勝のことを考えてのKの先発起用だ。

だがしかし、Kは今季練習にも来ていなかったし、もちろん、練習試合や先週の試合でも一度もマウンドに上がっていない。草野球といえども公式戦となれば緊張する。ましてや、その年の最初のマウンドとなればなおさらである。普通なら、先週の試合で6イニング無失点で抑えた小生を先発にし、試合がひと段落したところで、Kを投入するのが妥当であったろう。

ま、監督にしてみればKに修羅場をくぐらせ、一挙に投手陣の層を厚くすることに狙いがあったのだと思う。ピンチになったら、小生に切り替えればいいのだ。ということで、ともかくも試合は始まった。Kの立ち上がりはあきらかにボールが上ずっており、制球が定まらない。先頭打者をあっけなく四球で出す。

ピッチャーの緊張が守備陣に伝播したのか、野手の動きも硬い。なんでもない内野ゴロをエラーするわ、一塁への送球を暴投するわで、四球とエラーでたちまち、先制点を取られ、しかも満塁。さらに、押し出し四球で追加点を取られるといった最悪の展開となってしまった。

監督は小生に代えるタイミングを見出せないまま、あっという間に7失点。尚も1死フルベースのピンチは続く。ここでようやく小生にバトンタッチ。時既に遅し、の感はあったが、ここは開き直って投げるしかない。

最初の一人は内野ゴロで仕留めたが、二番目の打者へ投げた内角のボールがユニホームをかすってデッドボール。一点献上してしまう。続く打者はセンター正面の平凡なフライに打ち取った、と思いきや、センターがポロリと落球。信じられないことが起きる。次打者をショートゴロで討ち取ってなんとかチェンジになる。

一回表終了時点でなんと0-9のスコアだ。普通ならここで試合を諦めるところであるが、今の我がチームには底力がある、まずは一回裏に4点を返して4-9とする。守りの方も二回以降は小生の緩急をつけた省エネ投法で相手打線を翻弄し、二回から七回までの6イニングは被安打3、失点1、奪三振3、無四球で抑え込んだ。

我が攻撃陣はその後もコツコツと点を取って行ったが、結局は追い上げ及ばず、9-10でゲームセット。攻撃で悔やまれるのは5回裏の無死満塁という好機に一点も取れなかったことだ。このチャンスは小生にも1死満塁の時点で回って来たが、あえなく、ショートゴロで打ち取られてしまった。続く、バッターもサードゴロで凡退し、一点も入らなかった。

あの場面で一本出ていればと思うと残念で仕方がない。投げる方はいい調子なのだが、このところバッティングはカラッキシなので、ここいらを改善しないと野球を心から楽しめない。あそこで一本出て、逆転勝ちしていたら、初回の9失点など笑い話になったものを。監督の気持ちも随分と慰められただろう、と思うと余計に悔しい。

監督は今年から采配をふるうことになったSである。歳は30代半ばで、まだ若い。彼のお陰で今の野球部はあり、偉そうに言えば、小生の後継者と思っている。これから先何十年も野球部が存続するためには不可欠の人材である。彼なくして今後の野球部は無い、と言ってもいい。今回の起用、采配のミスは彼にはかなり応えたと思う。だが、いい勉強になったはずだ。めげずに、さらなるステップアップを願ってやまない。

負けはしたが、改めて今のチームの強さを知ったという点で、小生の野球人生の中でも非常に印象に残る試合となった。

いろいろあるので、野球は面白いのだ
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