<上海、外灘(ワイタン)の夜景>
<外灘の夜景その2>
<上海のシンボルテレビ塔>
今日で年末年始の上海旅行はおしまいである。午後の便で帰るだけとなった。昨晩は上海の中心地で中華料理を食べた後、外灘(ワイタン)の夜景を観て帰って来た。相変わらず見事な夜景であり、上海っ子の自慢なのだとは思うが、電力不足である日本のことを思うといささかやり過ぎのような気がする。ここに限らず中国人はキラキラ輝くものがすきなようで、夜になるとそこら中、電飾で光輝いている。
もっとも、中国ばかりを攻められない。日本もあれだけ電力不足をいいながら、12月になるとあちこちでイルミネーションの大盤振る舞いである。電力節減がやかましくいわれているにも関わらず、一部で自粛はあったもののメイン、例えば、表参道や仙台の定禅寺通りの「光のページェント」などは今年も実施している。それに対し、大方の見方は「よかった」であり、光が希望を与えてくれる、自粛しないでよかった、というようなコメントが多い。小生はもともと年末のイルミネーションは奇麗ではあるが、特に必要不可欠なものではないと思っていたので、こういうコメントには違和感を感じる。
外灘の夜空を見上げると月が出ていた。空気の悪い上海にしてはくっきりと見えた。夜の街の照明もイルミネーションもすべて消したら、月や星がその神秘をさらけ出してくれるに違いない。イルミネーションで一瞬の癒しを得るより、大宇宙の神秘を眺めて、人間のちっぽけさを知ることこそ、今の我々には必要なのではないかと思ったのだった。