イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「コージ漁師を食う」読了

2015年11月11日 | 読書
今井浩次 「コージ漁師を食う」読了

著者は関西で釣りをしている人ならほとんどすべての人が知っているであろう人だ。今はサンテレビの「ビッグフィッシング」で解説をやっているが、かつて釣り雑誌の草分けであったであろう「釣りサンデー」の取締役編集長であった。
この雑誌、見出しが面白いのでついつい買ってしまうのだが読んでみるとどうもがっかりするような内容だった。と、いうかあまりにもマニアックすぎてあの頃のぼくにはついてゆけなかったのだ。
この本も釣りサンデーに連載したコラムを1冊の本にしたものかもしれない。
この人はビッグフィッシングでも魚を食べることについては造詣の深さと執念のようなものを見せているが、この本にも相当なボリュームで様々な魚の料理が掲載されている。漁師料理というだけあって奇をてらったものはなく鮮度と新鮮さで勝負しているというものばかりだ。真似できそうなもの、多分無理っぽいものいろいろだが読んでいるだけで十分いただきましたという感じになった。

ゲテモノてきな料理を見てみると、一番はウミウシの料理だ。隠岐の島での料理ということだがこれはどうだろう。昔、畑正憲の本で、これだけは食えないみたいに書かれていたので、海で見かけてもこれだけは食えないのだと思っていたが、食っている人がいるというのはこれはこれで驚きだ。下ごしらえして地元の味噌で和えるそうだ。
次はオセンの背ごしと南蛮漬け。春の卵を持っている時期が絶品だそうだ。これは衣奈の地元料理。あのウロコを見ると食べる気が失せるのだが・・・。
僕もサンノジを食べ、ボラを食べ、ベラを食うのは当たり前と思っているがこの本を読んでみるとまだまだ修行が足らないと納得してしまう。
そういえば、ボラは出てこなかった。僕が発明したボラの中華風から揚げオーロラソース和えというのは家族の中でもかなり好評な料理なのだが・・・。
なにはともあれ、まずは食べてみろということだろうか。
これからは毒がない限りとりあえず持って帰ってみようと思う。




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