イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

水軒沖釣行

2021年10月25日 | 2021釣り
場所:水軒沖
条件:中潮 8:55満潮
釣果:タチウオ 2匹

船底塗装をしてからあっというまに1週間が経ってしまった。しかしいまだに釣りに行けていない。先週から一気に気温が下がったせいか雨が降ったり母親を病院に連れていったりで休日は釣りに行けるような環境ではなかった。
今日も午前中に小船の船舶検査があり、午後からは母親の入院手続きをしなければならない。加太までは行けなくてもせめて港の前でだけでも釣りをしたいと考えていたが、結局今日も雨模様で1日が始まった。

昨日、一昨日の予報では、午前8時くらいまでは雨が降らないとなっていたので、シーズンの最後を見届けるためのタチウオ釣りには行けそうだと思っていた。
午前3時半に目覚ましをかけて寝ていたが、午前2時過ぎには目が覚めてしまった。最近はいつもそうだが、目が覚めてしまうともう寝ることができない。歳のせいでもあるのだろうが、どうも会社のぎくしゃくした人間関係にあきれ果てて、そういうことを目が覚めると同時に思い出してしまうからでもある。
僕自身、一般常識を完璧に身に着けているというほどの賢者ではないけれども、「忙しい中、電話をしています。」という言葉から要件を話し出されて苛立ちを覚えない人間はいないだろう。
布団の中でじっとしているのももったいないのでパソコンを立ち上げブログの原稿を書きながら雨雲の動きを確認してみると、雨の降りだしの時間が予報よりも早くなってきている。短時間予報では午前4時半には雨雲がかかり始めそうだ。



これは思案のしどころだ。出港時刻は午前5時頃でいいだろうと思っていたがその頃には間違いなく雨が降っている。海に出てしまえば多少の雨はオーニングで防げるが出港前から降っていると気分が萎えてしまう。
あの、海面を滑るような乗り心地を体験したいという気持ちと、雨は嫌だなという気持ちが交錯するわけだが、そこに「わかやま〇しぇ」という救世主が現れる。
出港できなくても冷凍コロッケが待っているではないかと思うと踏ん切りがつく。
急いで準備をして家を出る。いつものスーパーでお茶を買って出てくるとバイクのシールドにわずかだが水滴が付いている。気象庁の予測のとおりだ。
ただ、これくらいの雨粒ならなんともないが、港に到着し、碇のロープをほどくころになると完全に雨模様になってきた。そして、赤い橋の下をくぐり切った時には本降りの雨になってしまった。それもかなりの雨だ。風はないけれどもこのまま行くべきか港に引き返すかしばし思案する。やっぱり帰ろうかと思い始めた時に奥の港から船が1艘飛び出してきた。



こんな雨でも行く人がいるんだと知ると僕も逃げるわけにはいかない。ええいままよと倒したままのスパンカーの柱を起こして前進を開始する。

できれば港内だけで終わりたいと思ったのでコンテナふ頭の前から仕掛けを流し始める。
雨で前方の視界が悪い中、フェリーの航路筋に差し掛かった時にかすかなアタリ。引き上げてみると指3本と少しほどのタチウオだ。途中で引きが強くなったと思っていたら魚体に傷が入っている。今日も掛かったタチウオに別のタチウオが喰らいついてきたようだ。ということは、けっこうタチウオの数と活性はいいように思うがその後アタリがあったのは1回だけで周りが明るくなってしまった。
天気がよければその後ツバスでも狙ってみようかと思うのだが、雨は降り続きそんな気も起らず午前6時すぎに終了。



高騰している燃料を使い、前方が見えづらい危険を冒したけれども、まったく割に合わない釣果だ。

その足で「わかやま〇しぇ」へ。今日は以前に買って美味しかったドレッシングを発見。税込み216円で買えるのだから早起きは三文の得なのである。



一度家に帰って船舶検査の準備。



雨の中、本当に来てくれるのかという不安になりながら保安用品を広げて待っていると時間通りに来てくれた。今回の検査員も優しい人で検査は5分ほどで終了。



月曜日は渡船屋も定休日なので話し相手もなく待つ時間が非常に長く感じる。



そして午後からは母親の入院手続きのために病院へ。



再び一度家に帰って今度は手術についての説明を聞いて各種承諾書に署名するために病院へ。



しかし、こんなにたくさんの書類に名前を書かねばならないとは面倒であり驚きだ。
ちゃんと説明聞きましたとか、輸血の合併症の可能性がありますとか、はては麻酔で幻覚を見て暴れることがありますからその時は拘束しますねというのまである。
病院もそれぞれ部署があってそれぞれ承諾書を保管する必要があるのだろうけれども、全部了解で1回だけサインするという方法にしてくれないものだろうか。なんだったら、委任状を書くからそれをコピーして添付してくれと言いたい。それだけあとから文句を言う人がいっぱいいるのということだろうから日本国民の自業自得だ。

手術の詳しいやりかたなんか聞いてもわからないのだが、ここをこう切って骨はこれだけ残ります・・・。などと母親も一緒に聞くことになる。元々痛いのが嫌だと言っている本人にここはノコギリでここはドリルで切りますと説明するのはよけいに恐怖を植え付けるようなものではないのかと心配になってしまう。もっと前、息子が家にやってきて耳鼻科の手術なんて顔が4分の1くらいなくなってしまうほど切り取るんだみたいなことを面白おかしく話をしていたものだから余計に母親は恐れを抱いているのだ。そんなことをベラベラしゃべるのはコンプライアンス上問題があるんじゃないかと苦々しく思っていたけれども母にとっても罪な話だ。

結局、家に帰ってきたのは午後9時を回り、さすがに午前2時過ぎから起きたままでいるとコーヒーを淹れる元気もなくすぐに寝てしまった。


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