イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

加太沖~洲本沖釣行

2021年11月13日 | 2021釣り
場所:加太沖~洲本沖
条件:小潮7:46干潮
潮流:7:11 下り2.0ノット最強 10:27転流
釣果:カワハギ2匹 チャリコ3匹 タチウオ10匹


今日は久しぶりに午後からの用事がないのでじっくり釣りをすることができる。
何を釣ろうかと潮流表と潮時表を眺めながら思案するが、今日は小潮で冷凍庫の中には早く何とかしろと言われているイワシが入ったままなのを思い出し、ひとつはタチウオと決めた。カワハギも捨てがたく、じゃあ、本来の船を買った目的である真鯛はどうするんだ、美味しいマアジは欲しくないのかと結局悩ましいまま朝になってしまった。

とりあえずアオイソメを400円分買って港へ到着。少なくともイワシとイソメを使い切るということが最大の目的となった。

昨日の雨が空気中のホコリを取り除き、かつまだ水分をたくさん蓄えているのか、雲と太陽光線が創り出す景色がとてもきれいだ。太陽が昇っていくにつれてその光を反射する雲の色が刻々と変わってゆく。地平から天上に伸びる逆レンブラント光線は素晴らしい赤みを帯びている。



船を停めては写真を撮っていると時間がどんどん過ぎてゆく。

     

結局、潮が流れている間はカワハギを狙い、エサがなくなればサビキか高仕掛けに変更、転流前後にタチウオを狙って潮が動き始めればまたサビキか高仕掛けに変更という、贅沢というか結局、消化しきれないようなプランでスタートした。

いつものポイントからカワハギ釣りをスタート。潮流は最強時刻だがさすがに小潮だときちんと底を取ることができる。
間もなくアタリがあったけれども、これはチャリコ。お正月前なら睨み鯛にしたいサイズだ。
その後も、アタリがあればチャリコだけである。やっとカワハギに遭遇したけれどもこの仕掛けで釣るにしてはあまりにも小さいサイズであった。狙うはもっと大型だ。
次に掛かったのもまだサイズには不満がある。場所を転々としながらアタリのあるところを探すがカワハギは来ない。
竿先をひったくっていく大きなアタリがあった。これは間違いなく真鯛だろうと思い、ドラグを調整しながら引き寄せたがタモ入れ直前に逃がしてしまうと失態を演じてしまった。もう少し道糸を巻きあげてからタモ入れすればよかったのだけれども焦ってしまった。いつも使うタモはもともと手釣り用のもので、柄は短い。父親が作ったものを使い続けているのだが、なかなか頑丈に作っていて壊れないものだから柄を自分が使いやすいようなものに替えることもしていない。
長い仕掛けを使う時は最後は手で仕掛けを手繰るからこれの方が使いやすいのだけれども、竿を持ちながらのタモ入れとなると使いづらい。もちろんそれを承知で使っているのだが、この真鯛は40センチを軽く超えていそうだったので焦りが出てしまった。これを獲っておければもうカワハギがなくても文句を言わないのだけれども今日の悔いのひとつになってしまった。

その後ももう少しでカスゴまで行きそうなチャリコを釣ったけれども、逃した真鯛に比べるとまったく満足のいくものではない。

エサは残ってはいるが、チャリコばかりではやっていても意味がない。少し早いがタチウオ釣りに変更。普通ならアイヤマに向かうのだが、風も穏やかで波もない。船底は塗りたてだしエンジンオイルも交換している。これは洲本まで行かねばなるまい。久々に紀淡海峡横断だ。燃料代も高騰しているが今日だけはまき散らす覚悟だ。
ナカトを通り抜け船団の場所を探してみるが浮島現象のせいだろうか、海面がぼやけてどこにも船の姿を見つけることができない。
2年前の記憶をたよりに方向を決めて本線航路を抜けた辺りでやっと船団を見つけた。





例年釣っている場所に比べるとかなり南だ。水深も100メートルを超えている。幸いにして風はない。とりあえず仕掛けを落としてみると流れも大したことがなく、底はきちんと取れる。しかし、ここでも失態を演じてしまった。僕はテンヤの上に枝針をつけているのだが、これは全部ワイヤー製で、まあ、劣化はしないだろうとずっと使い続けていたのだが、ステンレスワイヤーも劣化してくるらしくテンヤを投げ入れた直後に切れてしまった。サバフグが多くてそれでなくてもテンヤを相当ロストする危険があるのに自分のミスで落としてしまうとは情けない。
枝針を使う気もなくなってしまって今日はテンヤだけで釣りをすることにした。しかし、今日は安直なミスが多い。
ただ、アタリは頻繁に出てくる。テンヤを落とした直後からアタリは出始めた。しかし、これもアタリはあれども全然鉤に乗らない。Nさんおすすめのアシストフックを付けてみても全然効果が上がらない。たまに掛かってくるのは紀ノ川で釣れるのと同じようなサイズだ。大量に燃料を焚いてここまで来たのにこのサイズでは満足できるはずがない。これはまずまずと思えたのは1匹だけだ。釣れる数が少ないのに体が半分何者かに喰われてしまうものさえある。これは途中で異変が起こったことがわかったのだが、おそらく相当な大きさのサワラなのだろう。頭の方を喰ってくれていればテンヤに掛かってくれたかもしれないと思うとこれもまた悔しい。



フグは釣れてもさすがに自分でさばく勇気はなく、泣く泣く放流。手がヌルヌルするだけだ。



正午を過ぎて乗合船が撤収し始めると、それに呼応するかのようにアタリがぱったりと途絶えてしまった。少し流れが出始めたのが悪いのだろうか。
僕もイワシを2匹残して加太方面に戻る。

イソメも少し残っているので鉄板ポイントで仕掛けを落としてみる。ここでもチャリコしかアタらない。午後2時くらいまではやってみようと考えていたがそこまで気力と体力が持たず、イソメが無くなったところで終了。
四国沖ポイントには船団ができており、アジが釣れているのかもしれないが、もう帰ることしか考えていなかった。

船からクーラーボックスを下すときはけっこう重く感じるものだから、まあ、それなりの釣果であったのかもしれいなが、油断からひき起こしたミスや目の前で逃した獲物(タチウオも1匹、目の前から海に帰っていった。)のことを考えるとなんだか煮え切らない釣行になってしまった。

立てた計画についても、イソメもイワシも、こんなにエサを盗られたらすぐに無くなってしまうのではないかと思ったが、釣りをしている時間とエサの量を勘案すると十分すぎる量であった。(結局、いつもそうなるのであるが・・)
もともと立てた計画が自分の体力と気力とエサの分量とのバランスを欠いていたのであった。わずか数時間の釣りであれもこれもぶっ込むからどれもこれも中途半端になってしまう。次回はもう少し的を絞って計画を立てなければならないと思うのだ。


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