イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

住金一文字釣行

2024年09月21日 | 2024釣り
場所:住金一文字
条件:中潮8:13満潮
釣果:グレ7匹 チヌ1匹 サンバソウ1匹 アイゴ1匹 タチウオ2匹

金曜日、新しい自民党の総裁に石破氏が決まった。この人、国会議員の中ではあまり人気がないらしいというのは昔からのことだったみたいで、1回目の投票が終わった時点でこれはきっと高市氏に決定だと思われていたようだ。高市氏が総理になるとこれはきっと金融緩和が続くだろうという目論見からか、決戦投票に向かって日経平均が突然上がり出した。木曜日の円安傾向に続いて2日で2000円近く上がったことになる。この時点で地事務所では、「この日のために売らずに置いていたんだ」とか、「これでマイナスが解消できる」というような明るい声が飛び交っていた。僕はというと、「もっと買っておけばよかった・・」と自分の決断力と第1感の無さを嘆いていた。
決選投票の結果が出たのが取引終了後。この時、事務所にいた全員が「エ~!!!」となった。番狂わせというのかどうか、結果は石破氏当選で終わった。「オンナヲソウリニサセルモノカ」といういかにも自民党らしい心の力学でも働いたのではないだろうかと想像してしまう。
その後、急激にというかおそらく5分か10分ほどの間だったと思う。日経平均の先物は一気に1000円以上下がり、為替も1円以上高くなった。



この文章を書いているのは日曜日の午前だが、先物はどの市場も2400円以上のマイナス、為替は2円以上上がってしまっている。



月曜日には2日間で1900円あまり値上がりした日経平均のおかげで積みあがった5万円ほどの利益が一気にマイナスになってしまうだろう。
なんとも困った事態だ・・。


それはもう成り行きに任せるしかないので気持ちを切り替えて釣りに行く。
株価と一緒に気温も下がり始めて住金一文字のフカセ釣りも辛くないだろうとNさんに声をかけてみた。AnotherNさんは来ることができるかどうかわからないけれども行きましょうかということでふたりでの釣行となった。
集合時刻は午前6時なのでそれまでにタチウオに行っておこうと午前4時40分に小船で出港。



もう、まったく速度が出ないので港内だけで仕掛けを流す。2週間の間に夜明けはどんどん遅くなり、それに曇りも加わり空が全然明るくなってこない。
最初のアタリがあったのは午前5時20分ごろ。午前5時半には釣りを終えて港に戻らなければ間に合わないのでこれからという時に泣く泣く仕掛けを回収。まあ、これは本命ではない。エンジンの性能維持だけでいい。



係留用のロープを取りまわすのは僕の役目。失敗すると海の中に落ちてしまうので緊張の一瞬だ。それでもなんとか前後からロープを取ることができて仕掛けの準備。



午前6時半ごろから釣りを開始。風もなく日差しもなく絶好の釣り日和だ。しかし、流れもない。撒きエサも仕掛けもまっすぐ下に降りていく。若干当て潮気味でもあったのであれまあと思ったけれどもそれは杞憂だった。早速アタリが出る。手のひらくらいのグレが上がってきた。幸先がよい。
エサ取りのフグも少なくコンスタントにアタリがあり、特に潮が右に流れてくるといい感じだ。
このポジションばかりで釣りを続けているのでなんとなくこの場所の特性がわかってきた。防波堤だからどこに座っても一緒だろうと思うのだがここは継ぎ目にズレがあり、ほぼその角に釣り座を取っているのだが、そのズレが影響しているのか、釣り座の少し右を境に潮の流れ方が変わるようだ。竿半分ほど右に仕掛けを投入してそこからさらに右に流れてくれるというシチュエーションになるのが一番いい感じである。



沖からの波が強くて跳ね返ってくる潮が沸き上がるという状態は悪い。それに加えて左に流れるともっと悪い。Nさんに聞くと、このスリットの内側は外側に比べて10メートルほど高くなっているらしく、そういった状態ができやすいようだ。
ようは刺しエサと撒きエサがうまく同調しなくなるのである。もっとテクニックがあればこんな状態でも仕掛けを沸き上がりの下に持って行ってなどということができるのだろうがそれは無理だ。こんなことを考えていると、もっと複雑なファクターが存在する磯の上ではエサを同調させるというのは至難の業だ。釣果が上がらないというのは納得できる。
そういう意味ではこの場所は条件を簡素化した実験室のようなところなのである。上から俯瞰できるというのもいい。

小さなグレやアイゴを放流しながら午前11時頃には撒きエサが無くなり、最後までと思いシャクでバッカンの中の撒きエサを集めていると、気がつけばウキが沈んでいる。合わせを入れるとかなり大きい。リールのブレーキを緩めて耐えるがあえなくハリス切れしてしまった。
もう終わりだからと点検を怠っていたのが悪かったか・・・。残念・・。
そしてこういうことが忘れ物となってすぐにでも次の釣行を考えねばということになってしまうのである。

Nさんも同じ頃にフカセ釣りを終了しカワハギ釣りをするという。僕は一度試してみたかったタコ釣りを始める。防波堤の壁にタコが着いていないかと思ったけれども釣り方が悪いのかタコはいないのかアタリはない。
対してNさんのカワハギは好調のようだ。大きなカワハギを10分ほどのあいだに4匹釣り上げる場面もあった。これだけ大きいカワハギが釣れてしまうと加太へ行ってカワハギを釣るということに矛盾というか疑問というか価値観の変化というか色々なものが沸き上がってくる。これで真鯛とハマチが釣れてしまえばそれが決定的になってしまう。



人は来ないので釣り場を独占できるし、絶対ボウズがない。これで足場がもっと安全でウミネコの糞がなければ真のパラダイスなのだが・・。

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