イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「人とこの世界」読了

2009年11月04日 | Weblog
開高健 「人とこの世界」読了
開高健が昭和42年から45年までに書いた対談集というか人物論である。
解説には当時の各分野の第一線にで活躍する作家。詩人、画家、学者の人物描写ということになっているが、僕の知っている人はほとんどいない。知っていたのは井伏鱒二と大岡昇平くらいだ、それも国語の文学史に出てくるひとだから名前だけを知っている程度だ。(井伏鱒二は釣師だからすこしは著作を読んだことがあるが・・・)
登場する人がそんなひとだから、この人たちにかかわって登場してくる人物や言葉もまったくチンプンカンプンだ。
本を読みながら携帯電話に言葉を打ち込んで自分のパソコンに送ってそこで言葉を調べながら読み進んだ。

調べた言葉の一部はこんなもの・・・。
広津和郎 チェーホフ 八海事件 きだみのる 心境村 フク団 コミュニズム ルイスタルク マグサイサイ 寒山拾得 ジュネ 金子光晴 モトロフのパン籠 今西キンジ マイン・カンプ派 エスクヮイア スーパーオイキア シュペンクラー クロロマイセチン 島木健作 ハタスリ ハンスベルメール 古沢岩美 モンドリアン ブロードウェイブギウギ エレンブルク ダヌンチオ「死の勝利」バルビュス「地獄」張三李四 ビルドゥングスロマン パセティック クロポトキン カルチェラタン ペルノー ロマネスク 岸田衿子 家畜人ヤプー 炯々

ミクシーの検索キーワードに設定してもまず誰もキーボードをたたかない言葉ばかりだと思う。

こういう人をして評するのはおこがましいが、なんと博識なことか。書かれた年代を見ると、37歳から40歳までに書かれたことになるがすでにその歳を越えてしまっている自分が惨めに思えるのだ。

ずっと昔に出版されていた本なので題名は知っていたが、対談集だということで読もうとはしなかったが、インターネットのない時代に読んでいてもまったくお経のようを読んでいるような感想しかなかったと思う。文明の利器はすばらしい。
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