イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

船底塗装

2021年05月14日 | Weblog
今月中に2隻の船の船底塗装を終えたいと考えている。大きい方の船は月末に上架をお願いしているので小船のほうは早い目にしておかないと間隔を詰めて作業をすると体が持たないと思い今日に作業日を決めた。今年一番の暑さになるという予報だったが、今年は梅雨入りが早いらしく今週末からは梅雨の走りで雨が続くというので今日しかないというところだ。

前回から手動式ウインチを使うようになったので満潮時刻を気にせずに作業を始められるのはありがたい。今日も「おちょやん」の最終話をBSで見てからの出発だ。
塗料を入れるトレーを切らしていたので近所のコーナンプロで買い物をしていつものスパーでお茶を買い、ちょうど仕掛け巻きに使える段ボール箱があったので失敬し、これは港まで持っていけないと一度家に戻って段ボールを置いたついでに三つセットになっているトレーをひとつだけ持って行こうとバイクからおろしてそのひとつを積み込むのをわすれて港に来てしまったので結局トレーを港の近くのコーナンで買い直すというはめに陥ってしまった。その前に塗料のシンナーを持って出るのを忘れていたことに気づいて途中で引き返すというような失態もしており、どんどんボケが進んでいるわが脳みそが哀れになってくる。そして、今日はどんどん衰えてゆく筋肉と循環系にも哀れを感じることになるのである。

そんな失態続きで小船をスロープに接岸したのは午前9時を回っていた。今回は新たに位置を変えたアンカーボルトを使ってウインチを固定する。使うボルトの長さを2センチほど長いものにしたのでボルトが緩むこともなく船はゆっくりスロープを上ってゆく。



今日は大潮の終わりの中潮なので潮が高く船尾が水際ぎりぎりのところまでしか上げることができない。あとから思うのであるが、今日の満潮時刻は午前6時51分、干潮時刻が午後1時39分、次の満潮時刻が午後8時27分ではちょっと作業をしづらい。

船が上陸すればあとは作業が楽なはずなのだが、今日は今年一番の暑さであるというのが堪えた。朝、家を出るときにはシールドに雨粒が当たるくらいだったので予報に反して曇り空が続くのかと思っていたけれども、作業を本格的に開始するころには相当な暑さになっていた。
おまけに湿度も高いようだ。昨日くらいから空気が入れ替わり突然夏がやってきたという感じだ。

まずは塗料をけれん棒でこそぎ落とすのだがこの段階から肩で息をしながらになってしまう。体も暑さにはまだ慣れていないのだ。救いはほとんどフジツボがついていないということだ。
まちがいなく港の水質はきれいになった。普段ならこれくらいの季節になると海水が濁ってくるのだが、今年はまだ護岸の真下の底が見えている。栄養分が少なくなったのでフジツボも成長が遅いのだ。これはありがたい。藻類を含んで膨らみヘドロ状になった塗料を掻き落とすだけであらましはきれいになる。
まあ、それでもひと掻きして一服し、またやっとひと掻きできるという感じだ。塗装作業も同じように、塗っては一服しまた塗るという進め方になる。
血圧は相変わらず不安定なようで、ときおり目眩もする。手が滑ってローラーを喫水の上まで跳ね上げてしまい汚くなってしまうしで見栄えは最悪だ。小船には申しわけない。



なんとかお昼までに作業を終えてひと段落。少し待って進水させたいところだが、潮が引きすぎている。アンカーボルトを打った位置がもともとあった船台のレールの前だったこともあり、このまま下すとそのレールの残骸が邪魔になってしまう。この位置では両側を広く取れるので作業性はいいけれども、こんな潮の日には潮待ちをしなければならない。もう1か所、ウインチの固定場所を作っておきたいところだが、そうなるとスロープに放置されている伝馬船が邪魔になるので痛しかゆしだ。



一度家に帰って一服をし、午後3時半すぎ、干潮時刻を2時間ほど過ぎれば下せるのではないかと港に戻ったけれどもまだまだレールの残骸は水面から顔を出している。
正弦曲線状に変化する潮位ではまだこの時間、ゆっくりにしか増してこないようだ。手持無沙汰で仕方がないのでシンナーを買いに船具屋さんへ。道中廃線になった南海電鉄和歌山港線の跡を散策。



犬釘や、なにやらこれもレールを固定するために使った金具だろうか、何かに使えないかと拾ってみた。貧乏性は死ぬまで抜けなさそうだ・・。10年ほど前にもここで犬釘を拾ったが、廃線になってから約20年(2002年5月26日に廃線になったそうだ)、いまだにこんなものが転がっているのがなんだか不思議だ。



午後4時半ごろに港にもどると、もう少しでレールの残骸が水没しそうというところまで潮が満ちてきていた。ゆっくりと船を水際まで移動させ時を待つ。これくらいならレールの残骸には当たらないかとボートフックを間に差し込み安全を確認しながら進水させてゆく。
午後5時過ぎ、やっと進水完了。
試しに走らせてみると快適に海面を滑ってくれる。ただ、今までもそこそこ速度は出ていたのでいつもほどの感動はないのだ。係留場所まで戻り後始末をする頃には空気は少し冷たくなりなんとも気持ちいい。もう少しくつろぎたいところだが、夕食の時間も迫っているので急いで帰宅した。

お昼に家に帰って体重を計ってみると久々の70㎏台まで減っていた。



最近はずっと73㎏から74㎏台とかなり太ってきていたので1年以上ぶりの減量になったような気がする。
なるほど体力を消耗したはずだ。船底塗装をするときでも、今日は楽にできたと思う日はあまり体重が減っていない。ダイエットとしては究極のひとつなのかもしれないが、これはこれであまり体にはよくないのだろう。
夕食を食べてから計ってみると、71.9㎏まで戻ってはいたものの、昨日に比べると確実に僕の体から1.7㎏の何物かが消滅してしまった。体によくないのは理解しながらもある意味、ダイエットマニアのぼくとしてはやっぱりうれしいのである。

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2 コメント

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Unknown (warotekana)
2021-05-16 16:06:52
私もその体重計と同じ70kgになりたいです。ちょうどイレグイ号さんとピッタリの体重なので共感します。
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Unknown (イレグイ号)
2021-05-16 22:42:04
warotekanaさん、
いつもコメントありがとうございます。

いや~、warotekanaさんは全然太っているという印象、ないですよ~。
僕もwarotekanaさんくらいの体型を保ち続けることができれば嬉しいのですが・・。
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