イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

住金沖釣行

2021年06月20日 | 2021釣り
場所:住金沖
条件:若潮 8:37干潮
釣果:ボウズ

住金の釣り公園沖で飲ませ釣りが始まっているそうだ。連休の最終日はとりあえずこれに行こうと決めた。

ここまでならギリギリ小船で行くことができる。魚探がないのでベイトの群れを追うことができないが、ウミネコが獲物を探すのと同様、目視でベイトを探すのと、もしくは、今日は日曜日でほかにも出ている船がたくさんあるだろうからそんな船を頼りにベイトを探してみたい。

今日もできるだけ早い方がよかろうと思って午前3時50分に家を出たけれども、明日は夏至。やっぱり出港は明るくなってからになってしまった。と、言うか、これ以上早くに出るのは不可能だ。



紀ノ川河口もそれほどの波はなく、順調に住金沖に到着。釣れているからなのだろうか、数隻の船が出ている。まずは風を避けて波の穏やかな一文字の付け根の裏側からスタート。
しかし、海底の様子が見えないというのはなんともやりにくい。
想定では、海面にベイトの群れがあふれていてそれをたよりに釣りをするというというのが大前提だったのだが、なぶらが見えない。そうなると、冒頭に書いた、ほかの船を頼りにポイントを選ばないといけない。
エンジンを切ってしまうと、海の上は静かだ。けっこうほかの船の上の会話を聞くことができる。船長さん同士が船越しに情報交換をしている声や、船長さんが同船している人に棚の深さを指示している声だ。

一文字の最先端まで移動したとき、最初に聞いた声は船長さん同士の会話だった。どうもベイトはいるらしく、「掛かった」というような声だった。ベイトはいるらしい。どれくらいの深さかはわからないので適当に水深を決めて仕掛けを下すがベイトは全然掛かってこない。別の船ではベイトが掛かった仕掛けを回収している姿もある。やっぱり魚探がないと難しいのか・・。

再び一文字の内側に移動し、今度は4人乗っている船のそばに行ってみた。船長からの水深の指示が聞けるかもしれないと思ったが、船上は静かで全然会話がない。



う~ん、これは厳しいと思っていると少し風が出てきて波も立ってきた。帰りの道中が心配だし、ベイトがしょっちゅう掛かる状況なら粘ってみるのだが、これでは長居をしても無駄だろうと思い、午前6時半を待たずに終了。

負け惜しみではないが、魚が釣れなかったとはいえ、空の景色は素晴らしかった。昨日も午後からほぼ雨が続いていたのでその名残か、雲がたくさん浮かんでいた。
雲の名前と、それがどういう条件でできるかという知識がまったくないのでひたすら眺めているだけだったが、様々な形の雲がある。
こういうのを見ていると、モネちゃんじゃなくても天気の勉強をしたくなってくる。
僕も、中学生レベルの天気の知識から始めてみようかしら・・。




家に帰って道具を洗い、今日も植木の剪定を始めようかと思った時にKさんから電話をいただいた。
Kさんも17日に加太に行っていたそうで、僕は3匹だけだったが20匹近くのアジやサバ、それに真鯛も釣ったそうだ。それも、同じ時間に同じ場所にいたらしい。
3匹だけだった僕と振り返りをしてくれるというのだ。
やはり仕掛けと場所がキモのようだ。
僕は真鯛を釣りたいと思い、毛糸と3センチのビニールを使っていたが、Kさんは緑のもじゃもじゃを使っていたらしい。約10センチ。それももじゃもじゃさせずに使うそうだ。要は普通のチョクリ仕掛けということのようだ。
ポイントは非武装ポイントの中でもジノセト側のかけ上がりがいいそうだ。時合は僕が感じていたのと同じで、ごく短時間だったそうでその間にいかにたくさん釣るかというのが肝要になる。それと、このポイントはすぐに見切らず粘っているとまたアタリが出てくるそうだ。そして、棚は中層くらいの反応を狙い、海底に見える反応はたいして掛からないとのことだった。

話を聞いていると、今回の僕は、戦術、戦略、ターゲットという分解をすると、まったくバラバラであったということになる。(今回だけでなく、毎度のことかもしれないが・・)
そもそもターゲットは真鯛だと考えていたのだが、今年の非武装ポイントはあまり真鯛がいないらしい。ナカトが本命らしいが、さすがにここは帝国軍が支配していて入り込む余地がない。だから、釣れるものを釣るという観点からいくと、もともとターゲットをマアジに定めておくべきだったのだ。心では真鯛を釣りたいと思い、頭の中ではマアジが釣れるんだろうなと考えている。心と頭がバラバラなのである。
だから、Kさんの言うとおり、そこから導きだせる戦略としては、狙いをマアジにして非武装ポイントを攻略するということになる。戦術はおのずともじゃもじゃを使うことに決まってくる。

そこを、真鯛を狙いつつマアジも釣れればいいなという戦略を組むからどっちつかずという結果となってしまったのが前回の釣行であったというのが結論だ。
しかし、やはりたとえ1匹でも真鯛を釣りたい。そういう戦略でいくなら、狙うポイントをもっと考えねばならない。そういうことだろう。
どうも、欲張りが過ぎるというのが第1にあり、ほかの人のすごい釣果に惑わされてしまっているというのが第2にあるといえる。
もっと心を落ち着かせて、自分のやりたいことは何なのだ、今、一番釣れる確率の高い獲物は何なのかということをじっくり考えて釣行計画を立てねばならないと思うのである。


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