何だか久しぶりにオリックス・バファローズに関することを書くような気がする。
ここまでFAで退団することもなく、またFA選手を獲得するという動きもなく、昨年の今頃に比べればひっそりと静かなオリックスのオフであるが、このたび、平野恵、阿部健の両選手と、阪神の濱中、吉野の両選手の2対2のトレードが発表された。
右の長距離打者がほしかったオリックスが、若手の台頭で出番の減った濱中の獲得に早くから興味を示し、一時はエース川越が交換要員という報道が多かったという気がしたが、平野に阿部とはね。特に平野は内外野守れるユーティリティー・プレーヤーであり、ちょっともったいないかなという気がしたが、濱中を獲得するためという決断だったのだろう。
で、その濱中であるが、本当の実力というのはどうだろうか。正直、これまで阪神にいたから実力以上に大きく扱われてきたというところだろう(これまでの通算成績を見るに、関西のマスコミで取り上げられている選手の割には「こんなもんかいな?」という程度のもの)。確かに長打力はあるのだろうが、いきなりレギュラーを確約するとか、3割30本打つという過度の期待はしないほうがよいだろう。本当にその力を発揮できるかは、本人の努力もそうだが周りの環境にもよる。
そして吉野。阪神が03年に優勝したときはワンポイント、中継ぎで活躍した投手である。菊地原、高木といった左の中継ぎがいるが、その中に割って入れるか。
FA、FAというのもいいのかもしれないが、こうしたトレードでお互いに必要とする選手をうまく獲得するのも球団運営には大切なこと。これからしばらくの間はFA選手の動向とともに、こうしたトレード成立の話題もまた興味あるところだ。「放出された」というのではなく、トレードに関わった選手全員が活躍し、お互いにプラスになれるようにね・・・・(と最後は正論でまとめてみます)。
面白かったかもしれませんね。
ただ、葛城選手は阪神に移ってからのほうが活躍しているように思えますよ。